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【つながる旅行記#172】横浜の「工作船資料館」であれこれ学びを得る

前回は「ララ物資」という知らない単語を学ぶことが出来た。
全く世の中は自分の知らないことばかりだ。

そして今回は工作船を見に行く。

一体どんな船なんだろう。

工作船資料館
あきつしま

そしてなんと料金は無料

よし、寄らない理由が無くなった。


では資料館へGO!!


えっと……

なんか想像してなかったものが目の前にあるんですけど……?


そう、工作船とは北朝鮮の工作船のことだったのである。

この船が引き起こした事件はというと……

2001年12月22日、九州の南西部で北朝鮮の工作船が逃走。(覚せい剤の運搬をしていたと思われる)

工作船はその後追いついてきた海上保安庁の巡視船に対し、自動小銃等で攻撃を行い、海上保安官3名が負傷する。

それに対して巡視船は正当防衛射撃を実行。
その後、工作船は自爆して沈没した

なんだこの凄まじい事件は……?

……いや、そういえばこの事件の「海の上で銃撃戦をしている映像」は何かの番組で見た気がする。

まさかその工作船が引き揚げられて、ここに展示されているとは思わなかったけれども。

銃痕

どうやら武器もめちゃくちゃ積んでいたらしい。

RPG-7に酷似したロケットランチャーもあるが、これは実際にこの事件で巡視船に向かって発射されている。

もし船に当たったら大変なことになっていただろう。

命がけだな海上保安庁……。

枕崎

工作船は北朝鮮の船だとバレないように、宮崎県の船だと思わせるための偽装工作が行われていた。(MZ=宮崎、2は船の等級を表す)

浮環を見るに、船の名前を明成丸と書いているが、これはかつての朝鮮王の妃である閔妃明成皇后)から取ったのだろうか?

(だとしたら露骨過ぎる気がするけど)


じ、自爆用スイッチ……!!

実在したのか!?

工作船は最後には自爆したとあったが、このスイッチを使用したのだろう。
なんだかもう展示の全てが現実離れしている。

そして驚くべきはこの船の構造だ。

船尾がパカッと開いて、別の船を搭載できるのである。

こんな感じ

もう明らかに悪いことに使いそうな構造だ。

そしてこんな構造で水密が保てることにも衝撃である。

入ってた小型船
50ノット出せるらしい

そして甲板には二連装機銃もついていた。

携行していた武器もそうだが、いざというときには完全に戦うつもりで備えているのがわかる。

船尾

なんだろう、全く知らない世界を突きつけられて衝撃が凄い。
まさかリアルな武器やら工作員の装備を直に見ることになるとは……。

そして海上保安庁はこんなのとやり合う可能性もあるわけだ。

大変な仕事だよホントに。

なんだか自分の認識している世界はほんの一部で、平和なものばっかり見てるんだなあと再確認した次第。

できれば自分はこのまま平和に人生を終えたいものだけど……。

なんだか慣れない情報でくらくらした。


そんなところで、次回へ続く。


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