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淀ちゃん海に返る……とかそんなことよりも船が気になる

19日、淀ちゃんは海に返った。

自分は骨格標本作ろうよ派だったので残念ではあるが、これもまた色々な事情があってのことなのだろう。

今はただ安らかな眠りを……

なにこの船……?


めっちゃV字に曲がってるっていうか、そこ開くの……?


いやはや、こんな船もあるんだな……。

一体普段はどんな用途に使うのか知らないが、クジラを海に返すのにはうってつけの船だ。

なにやら博識そうな人によると、土砂を運ぶ船らしい。

また謎の知識が身についてしまった。

ツイッター最高!!


さて、人類の叡智が集っているようないないようなヤフコメを見ると、海に沈めるのがベストだったという意見が多いように見える。

大阪市仕事早い!」という意見もあった。(……?)

そしてなにやら金への言及がやたら多い。

ちなみに、過去にマッコウクジラを曳航して海に沈めた際は、1頭あたり500万円かかっていたそうだ。

では埋設した場合はというと、体長17.5mのマッコウクジラで200万円の処理費用となっている。

そしてその骨は後々取り出され、標本として活用されたりもする可能性が生まれる。

もちろん漂着場所など、場合によるのだが。

そこら辺の話をしっかり知りたい方は、以下の東洋大学助教の方のtogetterをどうぞ。


そして以前の記事でもチラッと述べた学術調査だが、3時間行ったそうだ。

国立科学博物館の田島木綿子さんによりますと、きのう学術調査は20人で約3時間行われたと言います。その結果、マッコウクジラは体長約15m 体重38トン、大人のオスで外傷はなく、病気の有無はわかりませんでした。

この調査時間が長いか短いのかは不明だが、やはり思ってしまう。

13日に死亡確認をした後、4日間放置していたのはなんだったのか。

なにやら国と市で管轄がどうのこうのという話もあったが、その確認に4日も使うのか……?

本来であればもっといい状態での調査が出来たのではないか。

ただでさえ腐りやすいと言われるクジラ。
もっと早く動けていたら、周りの人間から臭い臭い言われることもなく、もっと調査時間もとれて……。

……まあもう終わったことだ。

対応する人の苦労がどれだけあるか、作業時間はどうだったのかなんて素人にはわからない。


そして今回の件で「自然に返す」「海に返すのが自然」というようなフレーズにこだわっている人がやけにいたように感じるが、マッコウクジラに重りを付けて沈めるのは色んな意味で自然ではないようだ。

マッコウクジラは浮くクジラとして有名であり、海洋を漂いつつ徐々に腐敗し、骨もポロポロと落ちる感じで海底に沈んでいくらしい。

今回沈めたクジラは海底で一箇所に骨がまとまった感じになるだろうが、それは自然な状態ではないのだ。

いやまあそこまで考えて「海に返る」とか言っている人はいないような気がするけど。

大半は「栄養分的な意味で役立つよね」というニュアンスだろう。


なんだか東京湾にもクジラが出たとかいう話だが、ストランディングだけで年間300件あるのだ。湾内に迷い込むこともあるだろう。

「クジラは数字が取れる!」とテレビ局は今回の件で思っただろうし、今後はこうやってニュースで取り上げられることが増えるのかもしれない。

いや動物が迷い込んだら毎回こんなもんだったか。



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