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【富士登山2023】初めてのワクワク☆山小屋体験☆【半蔵坊】

前回は満身創痍になりながらも5時間歩いて山小屋『半蔵坊』に到着。

半蔵坊がなかったら間違いなく撤退していたであろう過酷なルートだった。

ここに山小屋を作ってくれたわらじ館の経営者の方には感謝しかない。

それでは山小屋に入る前に、もはや砂でベージュになった靴を綺麗にしよう。

なにせ初めての山小屋である。
こういう配慮が大事なのだ。

タオル1枚を犠牲にして靴を綺麗にし、山小屋の中へ。

aosagi「アッ、メール予約していた者なのですが……

山小屋の人「あ~!ブラシあるので外で砂落としてくださいね^^

まさかの『砂落とし用ブラシ』があった。


……もう一回綺麗にしとくか。(ゴシゴシ)


そんなこんなで宿泊の受付&説明を受けて、料金を支払う。
富士山の山小屋の料金は大体1万円だ。

普段旅行で泊まるホテルよりも高いが、今の自分には感謝しかない

ここに存在してくれてありがとう半蔵坊。


そしてなんと、御殿場ルート140周年記念の手ぬぐいをもらい、水1L無料サービスも受けられた。(空のペットボトルに補充する)

ここでの水は500mlで500円。つまり実質1000円浮く!!


メール予約していた自分は宿泊料500円引きなので、手ぬぐい代も合わせたら2食付きの宿で8000円みたいなもんだ。

なんだか妥当な値段な気がしてきた。


封筒型寝袋

さて、本日の寝床を見てみると、1スペースに寝袋が2つ敷いてある。

どうやら封筒タイプの寝袋のようだ。
マミー型寝袋が耐えられない自分としてはありがたい。

でも普通に寝ると足を曲げないと寝床スペースからちょっとはみ出る。

この寝床は2段ベッドな感じになっているのだが、もし高身長な人だった場合は上の段で寝ると足が空中に浮くかもしれない。


そしてこの状態を見るに、どうやら横に他の人が来るらしい。

まあ、腕が触れ合うようなことにはならないだけのスペースはある。

他の山小屋ではこれと同じスペースに3~4人詰め込まれることが有り得るとという話なので、全然良い方なのかもしれない。

これもまた御殿場ルートの恩恵である。

カーテンもある

さて、まだ隣の人もいないし、今のうちに着替えを済ませてしまおう。

山頂を目指すのは夜中だ。

夜用の着替えとともにパッキングもやり直しておく。


17時になり、餃子定食が出てきた。

普通に美味しい。
しかもお茶付き。(おかわり可能)

そして餃子に使っている分離式ホットクッカーが自分の持ってるものと同じだった。(家で同じことしよう)

こんな山の上で温かい食事が出てくるありがたさを噛みしめる。


食事を終えて、山小屋のサンダルを借りて外に出てみた。

だんだん雲に覆われてきたようで、山中湖も見えなくなっていく。

今夜、そして明日の天気はどうなるだろうか。

雲がなければ富士山の形になってそうな影
愛鷹山が小さく見える
山頂方面

明日にはあの山頂にいくのだ。

うーん、ほんとに行けるのか……?

なんにせよ、今夜の休息で足がどれだけ回復するかにかかっている。
頼むぞ自分の回復力……!!

……夕日とともに広がっていく雲海。

こんなところで1泊するとか、なんだか凄いことをしている気分だ。


これがあの本に書いてあったSublimeってやつ……!?

12℃

気づけば気温は12℃

夜間登山の際はこれより下がるだろうし、しっかり着込まないとだ。



そして寝っ転がっていたら20時になり、消灯時間になった。

・・・

「グゴゴゴゴ……!!!!」


へへっ……

すごいいびきだ。


のび太くんレベルの速さで寝て、速攻でいびきをかきはじめた隣人

その就寝スキル、羨ましい。(いびきスキルはともかく)


なお、いびきに怒ったりすることはない。

自分は23時には出発するつもりなので、どのみちさほど睡眠を取るつもりはなかったのだ。

今夜は寝られなくてもいい。(寝たら朝になってそうだし)


『目を閉じて体を横にしているだけでも体力は回復する』

かつて学校でそんなことを教わったのを思い出す。


まさかその知識がこの歳になって生きてくるとは。



そして23時になった。

山小屋を出て、外で防寒装備に着替える。

計5時間ほど横になることが出来たので、体力は多少回復したようだ。


人によっては山小屋で高山病になるという場合もあるようだが、ここは新六合目というのもあって、高山病になる可能性も低そうだ。

八合目+大混雑の山小屋だった場合は自分も高山病になっていたかもしれないし、そういう意味でもこの半蔵坊にした選択は良かったと思う。


(まあその分、山頂までの距離が長いのは難点なのだが)


御殿場方面

御殿場の町はまだまだ明るい。


しかし登山道は真っ暗だ。

ヘッドライトを装着し、ゆっくり登っていくとしよう。

自分の足で、果たして山頂にたどり着けるのか。


次回へ続く…!


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