【つながる旅行記#236】初めての福井県とターヘル・アナトミア【小浜市】
前回は久々の福岡旅行を満喫し、福岡への想いを更に大きくしつつ、また仕事の日々へ舞い戻ったのだった……
そして休みになったので速攻で旅行に行く。
正直なところ天気は最悪なのだが、無理やり旅行でもしないともう仕事なんて出来ない。
ストレス解消!!
電車を降りても相変わらず天気は雨。
まあいい、博物館に入れば雨なんて関係ないのだから……!
そんなわけで、ここは福井県小浜市。
実はこれが人生初の福井県なので、ちょっとワクワクしている。
解説板を見ると、小浜市は『鯖街道』の要らしい。
鯖街道とは、日本海側の海産物等を京都に送るルートのことである。
もちろん自動車なんて存在しない時代の話なので、京都までの道のりは基本徒歩だったことだろう。
しかしなんだか上の画像では峠感が伝わらないので、Googleマップの航空地図を見てみよう。
(いやこりゃきついわ…)
なんかもう一面の緑に包まれている。
こんな道を魚を背負って京都まで行ったの……?
いや、もちろんリレーのように何人かで受け渡して運んでいたんじゃないかとは思うが、それでも相当な仕事である。
1日あれば京都に届いたという話なので、当時の運送業の人たちの足はとんでもない太さだったのかもしれない。
そしてまさかの現代でも、「当時の鯖街道ルートを走破しよう!」という『鯖街道ウルトラマラソン大会』が開催されているとのこと。
総距離は77km。もちろん山道も盛大に含む。
(凄まじい人間は現代にも居るんだな……)
そんなわけで若狭歴史博物館に到着。
ゆっくりさせてもらうとしよう。
なお撮影はNGだったのだが、エントランスだけOKしてもらった。
……なんだか内臓っぽい絵があるのがわかるだろうか?
そう、これはあの有名な解体新書の挿絵である。
いや正確には元となったターヘル・アナトミアの挿絵だろうか。
なんでそんな展示があるのかというと、解体新書で有名な杉田玄白は小浜藩出身の蘭学医だから。
この博物館は若狭の歴史や文化を幅広く展示してくれているが、やはり解体新書が一番印象に残っている。
あと鯖街道に関連する製塩技術の展示もやけに記憶に残った。
サバも塩もあるからこその鯖街道ということなのだろう。
その土地の文化を知るのはやはり面白い。
【雰囲気がわかる公式動画は以下より】↓
そして博物館の外には公園がある。
せっかくだし歩いてみよう。
……?
何だこの「白いものがいっぱい垂れ下がった木」は……?
これはドウダンツツジ。
枝分かれした様子が「結び灯台(カメラの三脚みたいなもの)」に似ているということで、「トウダイ」が転じて「ドウダン」になったという。
いやどんな転じ方だよと思うし、ツツジとは全然見た目が違うわけだが、昔の人がそう名付けたのだから仕方がないのだ。
(なんでこんな名前を……?)
しかし全然知らない土地を歩いているのに、否応なしにこういう景色を見ると謎の安心感が湧いてくる。
これが田舎育ちの定めということなのか。
なんだか仕事の疲れが癒えていくのを感じる。
これが自然によるヒーリング効果なのか……?
旅行先を福井県にして正解だったかもしれない。
そんなわけで本日のホテルへ到着。
そういえば、博物館でとあるアイテムをもらった。
お見せしよう。
『ターヘル・アナトミアノート』である。
ちょうど個数限定で配っていたらしい。
実はこれ、中身もなかなか凝っていて……
ちゃんとターヘル・アナトミアの内容が再現されているのだ。
そして裏面を見ると……
こんどは『解体新書ノート』になる。
そしてこちらから開くと……
今度は挿絵も解体新書仕様になっている。
(挿絵が小野田直武のものになる)
そしてもちろん普通の方眼ノートとしても使える!!
・・・
(商品として普通に売れるのでは…?)
そんなわけで、知識に癒やしにおまけにと随分楽しませてもらった小浜市。
雨だったけど思い切って旅行してよかった。
明日の天気は晴れらしいので、良い感じに春を感じられることだろう。
せっかく福井に来たのだから、まだまだ観光していくぞ!!
次回へ続く……!
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