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【つながる旅行記#128】富士山の下山はもう大変!!(山頂→登山口)

前回、どうにか日本最高峰を制覇した。

しかし登山は無事に下に降りて、ようやく完了するものだ。

気を引き締めていこう。

最後に怪我なんてしたら、せっかくの思い出が台無しになってしまうのだから……!

そんなわけで下山を開始する。

登山における下山の行程というのは、疲れという意味では登りとは比較にならないほど楽だ。

しかし楽であるがゆえに、スピードを出したり、ちょっとした足場をジャンプなんてしようものなら、とたんにリスクは跳ね上がる。


山の頂上に行ったことによる疲労は確実に足に蓄積されているのだ。

普段は問題なく発動する足の踏ん張り能力が、疲労した下山時にも発動してくれる保証はどこにもない。

達成感で気分も高揚しているが、それを理性で抑え込んで下っていこう。

富士吉田ルートの下山道は、ひたすらにつづら折りを下り続けることになる。登りではあれほどあった山小屋も全然ない。

下山道

足元は小石が敷き詰められたような道。

これはかなり転ぶ危険性が高い

だがこの滑りやすさを利用して駆け下りていくこともできる。
過酷だった登りとは打って変わって、楽しいと思える人も多いだろう。


ただし、それはまともな靴を履いてきた場合だけだ。

生半可な靴底では小石は容赦なく靴底から突き刺さり、その存在をアピールしてくる。踏み出す度に足の裏が痛むことだろう。

そしてもし丈の短い靴だった場合、小石が靴の中に侵入し、それによる痛みと、靴の中から小石を取り除く手間に辟易するのは間違いない。


初心者ゆえに情報を仕入れまくった自分は、もちろん登山靴にスパッツ(ゲイター)を着用し、小石の侵入を完全に防いでいる

※こんなの↓

スパッツさえあれば、いくら歩いても小石が入ることがない。
あと下山道は歩いているだけで土埃が舞うのだが、それによるズボンの汚れもスパッツによってある程度防げる。

無敵感がすごいぞこれは……!

(滑って2回尻もちついたけど)

デスストみたいな風景

そんなこんなで下っていくこと45分

もう標高でいえば、八合目救護所あたりまで降りてきたようだ。

ちなみに登ったときは、八合目救護所から山頂に行くまでに2時間ほどかかっている。

やはり下山は速さが違う。

しかしこの謎植物はなんなのだろう

降りていたら霧(雲?)に包まれた

もちろんレインウェアも持ってきている。
でも着るのが最高に面倒なので、出来ることなら着たくはない。

この程度ならそのまま進んでしまおう。

13時50分七合目公衆トイレに到着。

1時間20分ほどでもう七合目……!?

道はひたすら単調ではあるが、凄まじい速さで下山できているようだ。

でもなんだか霧がすごいことになってきた。

雨の日に富士登山は絶対したくないなと思う。

そして、なにやら謎のトンネルを発見。

なんだあれ

これは落石対策のシェルター

富士山は岩だらけというのはもうおわかりいただけたと思うが、過去にその落石によって多くの被害が出ているのだ。

だから下山道にはこのようなシェルターがいくつも整備されている。

(こういうのを見ると、やっぱり登山料は払わないといけないなと思える)

次第に緑の木々が見えてきた。

もう終わりは近い。

馬の休憩場所?

14時10分、ついに登りの道と合流した。

眼下に見えるのは六合目だ。

五合目まであと少し!

五合目の方から大量の登山者が歩いてくる。

この時間に登り始める人もいるらしい。

きっと山小屋に泊まることを前提とした人たちなのだろう。

謎のキャラクター

そして……!!


『富士山五合目』に無事帰還!!


(正直、登ってる時は最後まで体力もたないんじゃないかと思ってた)


時刻は14時45分

高山病も無事に回避できたし、怪我もなかった。
これはもう大成功と言っていいだろう。

そうだ、GPSロガーもしっかり返却。
このデータが役立ってくれたらいいのだが。

なんと記念品も貰った。(

富士山のしずく

では所要時間をまとめてみよう。

五合目をスタートしたのが7時
富士吉田ルートの山頂に着いたのが11時
なので、登りは4時間かかったことになる。

その後1時間半かけてお鉢巡りをし、
12時30分に下山開始。
五合目到着が15時くらい。
なので、下山は2時間30分かかったようだ。

終わってみると、計8時間の登山だった。

ただ、これはあくまでも自分の所要時間なので注意してほしい。
雨が降りでもしたらまた変わってくるし、多分もっと休憩を挟んだりしたほうが、富士山をより深く楽しめることだろう。

もちろん山小屋に泊まるのもすごくいいと思う。

しかし五合目、すごい賑わいだ。

やはり日本一の富士山、そして山の日の効果だろうか。

ここにいる人達も、達成感感動を得られることを願いたい。


本当に来てよかった……!!



……ん?





嘘だろ!?


~完~



まさかの最後まで日付表示がされていなかった、初めての山の日

でも良いのだ。
もう自分は遠くから富士山を見る度に、今日のことを思い出せるから。

世間では「辛いだけ」なんて言われることもある富士登山だが、しっかり鍛えて装備もバッチリならきっと素晴らしい経験になると自分は思う。

みなさんも是非、今から夏に向けて鍛え抜いて、挑戦してみて欲しい。

・・・

ちなみに自分は五合目からバスに乗って麓の駐車場に到着したあと、
親の運転する車の中で死んだように眠ったのだが……それはまた別のお話。

(やっぱり体力の限界だったようだ)


~次回~


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