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【つながる旅行記#157】天橋立の向こう側を散策!【籠神社と狛犬】
前回は天橋立を自転車で渡った。
思いのほか見どころ満載で、流石は日本三景だと実感できた。
しかし考えてみれば、ここが日本三景と紹介されるときの一番重要な風景を自分は一切見ていない。
天橋立は渡っても楽しかったが、高台から見てこそなのだ。
そんなわけで、坂を登ろう。
旅行とは坂を登るもの。
ここでもまた実感させられるとは……。
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自転車をこいでいると、見慣れないスーパーを発見した。
こういう地方独自のスーパーを発見するのもまた旅行の醍醐味だ。
にしがきは丹後半島周辺に展開するスーパーらしい。
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そして神社の鳥居を発見。
せっかくだし寄っていこう。
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というわけでたどり着いたのは「この神社」である。
いやテキトーな事を言っているわけではなく、
「籠神社」と書いて「このじんじゃ」と読むのだ。
(漢字って難しい)
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現在の主祭神は「彦火明命(ひこほあかりのみこと)」で、この神様がかつて竹で編んだ籠船に乗って海上の宮へ行ったという故事から神社の名前がついているらしい。
でも看板の説明を見るに、神様関係では色々とあったようだ。
古くは豊受大神を祀っていたが、その後天照大神も一緒に祀ることになり、ダブル神体制になったと思いきや、なんとその神が両方とも伊勢に帰ったらしい。
なので今の彦火明命は、空き物件にお招きしたみたいな感じになるのだろうか。
神社のシステムってそういうのあるんだ……。
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重要文化財の狛犬もあった。
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一体この狛犬のなにが重要なんだろうと思う人も多いだろう。
とりあえず足に注目して欲しい。
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なにやら足にダメージを受けているのがわかるだろう。
実はこれには由来があるのだ……!!
鎌倉時代に作られたとされるこの狛犬にはある伝承がある。
この狛犬は、天橋立の松林に不意に出現し、神社参りの参拝者や通行人を驚かせていたのである。
たまたま親の敵討ちに潜んでいた岩見重太郎。
それを聞いて鎮霊を決意し、一夜待ち構えることにする。
夜。ふいに音がした。
重太郎は音がする方に剛刀を一閃!!
……現場に残されたのは石の狛犬の前足。
その後、狛犬の出現は止んだという。
めでたしめでたし。
そう、この狛犬は通行人を驚かせる迷惑なやつだったので、懲らしめられてこうなったわけですね!
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まあ正直なところ、「たまたま親の敵討ちに潜んでいた」とかいう文がもう現代の価値観との乖離を感じさせるし、「鎮霊(暴力)」なのが最高に武士だなあとは思うけど……。
しかし「音がしたから」という理由で剛刀を振り回されるとか本気で怖すぎるわけだが、昔の日本ってそういうとこあるから。(これは天正時代の話らしい)
ちなみにこれは「胴と脚がどっしりして日本化された狛犬の最大傑作」ということなので、重要文化財になったのはそれが理由かもしれない。
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とまあそんな感じで、籠(この)神社でした。
狛犬の面白話も知れたし、やはり寄り道してみるものだ。
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では、坂を登っていくとしよう。
この先にはケーブル乗り場があるらしい。
きっと上から見た天橋立は、そりゃもう凄いことだろう……!!
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青い抹茶を見つつ、次回へ続く……
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