【つながる旅行記#111】田舎館村博物館と美術鑑賞
あづましいよ!
さて、前回は真田丸を見たわけだが、今回はもう一つの会場へ向かう。
一体どんなものが待っているのだろうか……!
ちなみに冒頭の「あづましい」は「心地よい」みたいな意味らしい。
津軽弁、さすがである。
何だあのデカいどんぶりは……?
岩木山も盛れるらしい。
どうやらお椀の中に色々盛って撮影できるスポットのようだ。
面白い発想をするなあ。
そんなこんなで第二会場が見えてきた。
あの展望台に上がって見るのだろう。
周りはすっかり田んぼだが、その中に駅があった。
田んぼアート駅である。(直球)
わぁ……!
自分の居た田舎も、こんな感じの駅だったなあ……。
(一回も使わずに高校時代が終わったが)
なんだか懐かしさを感じつつ、田んぼアート会場に入った。
相変わらずどんなものが描かれているのか下からだとよくわからない。
ここは「弥生の里」というらしく、田んぼアート以外にも色々あるようだ。
なんと博物館もあるじゃないか!
ちょっと田んぼアートは後回しにして、博物館に入ることにする。
地域の歴史を頭に入れるのは大事なのだ。
中には広々としたスペースがあった。
そして中央にあるのはなんと水田の遺構。
なんだか現代の田んぼと比較すると、ずいぶん小さく区分けされている。
これは古代の稲作の特徴の一つである小区画水田だ。
実はこの垂柳(たれやなぎ)遺跡の遺構は、東北地方の時代認識を変える重要なものなのである。
かつて東北地方は、縄文時代の影響の強い続縄文時代が存在したのだろうといわれていた。(北海道でおなじみの時代区分)
これは、2100年前の北緯40°以北の寒冷地で、大規模な水田など作れるわけがないと考えられていたからである。
しかしこの遺構の発見によりその認識は覆され、「東北でも稲作やってたじゃん!!」ということがわかったのだ。
そういう経緯を知ると、田舎館村は田んぼアートを始めるに値する土地だったんだなあと思えてきた。こういうストーリーは大事だ。
また、別フロアには昔の人の足跡の展示があった。
大昔、この土地に暮らしていた人々の生きた証である。
ちょっと感動してきたぞ……!
やはり博物館に寄るのは大事だ。
この地域を見る目が見事に変わったのを感じる。
さて、別フロアにはこの地域に関連した美術作品が展示されているようだ。
もちろんこれも寄っていこう。
絵についてはよくわからないが、なんだか凄くエネルギーを感じる絵だ。
そして宗教感と合わせて、なんだか強い青森感を感じた。
美術品以外にも、昔の道具などの展示もある。
彫刻作品もある。
ふぅ……見学完了。
まさか田んぼアートを見に来たら、別のアートと歴史的な知識が手に入るとは思わなかった。
これは立ち寄って良かったな。
さて、ではいよいよ田んぼアートを見に展望台へ行こう。
なにせ今の時間は15時半。
そしてレンタサイクル返却は17時。
弘前までは10kmあるのだ。
(間に合うのか?)
な、なんだこのデジャブは……?
前にも同じことをしたような……?
相変わらず学ばない人間である。
そんな感じで次回へ続く……
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