ジャンプコミックスの冒頭に注意書きがある理由

国民的ともいえるジャンプコミックス。そのタイトルページをめくる前に必ず書かれている「この作品はフィクションです。実在の事件・組織・団体とは一切関係がありません。」という注意書き。それがなぜ作品ごとに冒頭に書かれているのか、考えた事はあるだろうか。

そうなっている理由は、

創作作品は必ずネタ元が存在する・実際にある何らかの事象に基づき製作されている

という事実を隠すことが狙いであるからだと考えられる。

漫画に限らず、小説やドラマ、アニメもどこかからネタを引っ張って来て、それを使って製作されることがほとんど。知識が無いとそのままでも分からないことが多いが、ジャンプコミックスでは更なる対策として先の注意書きが記されていると考えられる。要は二重の防御結界を張っているようなものである。

創作作品に使われるネタ元は歴史史料や先人の遺した作品など様々な形態を持ち、その中にはアシスタントや編集部から依頼された事柄を盛り込むような指示も含まれる(※1)と思われる。過去にはある作品で開催される予定だったオリンピック中止が扱われていたから、実際にそうなるのではないかの疑惑がネット上を中心に広まったこともあるぐらいなので、外部からの要請でそうしている可能性も決して否定することはできないだろう。

もし創作作品から考察を行いたい場合、先ほど記したジャンプコミックスの冒頭に書かれているような注意文に惑わされないようにしておこう。そのまま鵜呑みにしてしまうといつの間にか術にかけられ、ただの創作だと思わされるよう無意識のうちに誘導されてしまう可能性があるから。

(※1)このような人たちを私は預言者と定義している。言葉を預かり、それを作品に盛り込んでメッセージとして伝えようとしているので、そう名付けるのが相応しい。

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