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絵画からイメージ作曲2022.6.17(277)

「ポントワーズ近くの6月の朝」ピサロ 1873年

この作品、発表された当時は、
評論家から馬鹿にされたそうです。
価値観、思想なんて、
時代が変わればコロコロ変わる。
そんな外野の声は無視して作家は作り続けないとね。

のどかな牧歌的な定番、ヘ長調になりました。

ヘ長調 4分の4モデラート

田舎の小道が、もうすぐ収穫時期を迎える穀物畑を通り抜けます。画面の左半分は、ヒナゲシで活気づけられ、小道に沿って遠くへ引き込まれていく一方、画面のもう半分は、畑が絵の平面と並走しています。遠近の空間の層のぶつかりが、リズミカルな間隔で力強く強調されます。狭い地平線はピサロにとって重要でした。彼は丘を、ポプラの木、農民たちの姿、ため池、家屋、小さな木々で賑わせました。くすんでいく色彩と、わずかに幅広になるなめらかな筆運びで霞に包まれた丘が表現され、緻密に描き込まれた前景や背景から距離を感じさせます。画面の上半分を占めるのは空です。雲は奥の方へ流れていくので、鑑賞者は絵の中に引き込まれてピサロと同じ感覚に浸ります。

デイリーアートより

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