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介護士になりたい方にアドバイス

 この記事は、現在介護を学んでいる学生や、今後介護職を目指している方に向けて発信する。

私は、福祉の大学を終えて、有料老人ホームへ就職。3年半勤務し、1年程介護リーダーを経験。

介護での経験を踏まえて、介護職の実態や職場をもっと知っておけば良かったと考えている。だからこそ、私の経験から何か学ぶ事で、より良い就職につながる手助けになれたらと思い、執筆した。

結論は、まとめに記載しています。まとめのみ、拝見していただいて構いません。

1    就職までの道のり
2    介護職の実態、経験談
3   介護職を目指す方に伝えたいこと

上記の順で伝えていきます。

1   就職までの道のり

・都会に出たいという一心で

   田舎育ちという事もあり、都会には憧れがあった。大学時代の先生の紹介で大阪に就職を決意。就職したのは、有料老人ホームである。

 それまで、介護の仕事は一切した事がなかった。大学では、社士と精士を取得し福祉の考えはある程度持っていたが、介護技術は一切皆無だった。

 しかし 、人のために何かがしたい、役に立ちたいという強い気持ちで一生懸命に努力した。正直、介護は誰にでもできる職種だと考える。最も大切なのは、上記の様な気持ちだ。

2 介護職の実態、経験談

・勤務形態

 私の有料老人ホーム

     早番     7時〜16時             
     遅番     12時〜21時
         夜勤 方番  21時〜翌日の7時                              通し    16時〜翌日の10時

・業務内容

   主な業務内容は、排泄、入浴、食事介助。人が生きていく上で必要な事を介助します。その他に、イベント企画、レクリエーション等。

 入居者様一人一人にあったサービスを考え、提供します。サービス毎に、記録を書く事も、介護職の大切な業務です。

・経験談

体力面

  介護職は、とてもやりがいのある仕事です。入居者様の笑顔や言葉にいつも、幸せを感じていました。介護職での、期間は人生で一番濃密な時間でした。今後 、また介護に関わりたいとも思っています。

  その一方介護職は、体力と精神的負担が大きいです。夜勤や早番、不定期な業務形態である為、生活リズムを整えるには、時間がかかります。また、入居者様の、移乗、排泄介助では、腰に負担もかかり体力も消耗します。

 シフトによって、かなり疲れる日もあれば、そうでない日もありました。私自身、夜勤がとても苦手でした。
   

精神面

 介護職は、人の命を預かる職種である。怪我をしない様適切な介護を学び、行う。服薬管理や体調を観察し、適切な行動をする事も介護職の業務です。

 介護経験によって、上記のスキルは身につくので心配はありません、大丈夫です。上司や他職種に、報告して、まずは知識を積み上げましょう。  
 介護職は、どんなにスキルが上がっても一人だけでは、やっていけない仕事です。他職種、同僚、家族等が連携を取り合い、入居者様に寄り添った支援が必要。その為、人間関係には苦労しました。

 違う価値観を持った者どうしが行う仕事なので、不満は出てきます。僕自身、愚痴を聞く事は大嫌いです。どの仕事も人間関係に悩まされるといいますが、介護職は極めて人間関係が複雑だと考えます。

・介護リーダーに就任して

 介護リーダーに就任して、責任は格段にあがりました。入居者様の支援を考え、決断を固めるのもリーダーの仕事です。

 また、一つ就任するだけで、周りからの期待感も増え、以前とした関係性は変化しました。上司への報告も増えましたが、素っ気ない対応。 
 

 職場での、モチベーションが上がらない。介護職として、ずっと生きて行く事に疑問を持ち。新たな世界に向けて前進しました。

・給料面

 私の場合    新卒で 初めの頃は  手取り 16万くらい。 住宅手当はありませんでした。なので、自由に使えるお金は 10万程度。徐々に、夜勤手当や残業代が増え、18万位に上がりました。

 リーダーになると役職手当で1万円増。残業も増え、最高手取り21万位です。ボーナスは、一年で月の2倍ほどいただきました。ラーメン店に勤めている今からすると、中々良い給料をいただいていたと思います。

・まとめ

  介護職を目指している方は、希望や喜び、いろんな事を求めて仕事につこうと考えていると思う。人の為に役に立ち、入居者様の幸福が、私の幸せにつながっていました。

 しかし、責任や人間関係のストレスに負け、退職する事になりました。自分が務めた場所は、一つの有料老人ホームだけです。違う場所で、違うサービスを提供する環境で勤めていたら、介護から離れる事は無かったかもしれません。

 今後就職する方には、自分に合った職場に勤めていただきたいです。その為に、まずは施設見学やアルバイトから務める事をオススメします。どういったサービスをしているのか、人間関係、職場の雰囲気はどうなのか、良く観察し、就職する事が大切です。 

  最後になりますが、介護に関われた事を今でも、誇りに思いますし幸せを感じます。やりがいに満ちた職種ではありますが、一方で数多く悩む事もあります。

 まずは、やってみて、違うと思うなら違う仕事に就いてみてもいいじゃないかとも考えます。私の経験談を通して少しでも、より良い働き方を選んでもらえたら光栄です。