2019年の反省会～ベンチャー企業に転職してみて～

今年も残り20日と少し。直近2週間のnoteは2019年の仕事の棚卸しをしていますが、文字に起こしてみるとあらためて頑張ったことを客観視できていいなと思います。今回は頑張ったことではなく、ITベンチャーに転職した1年間の『反省』をベスト3形式でまとめていきます。

第3位　前職と現職を無理に比較する必要はない

これは転職してみると分かるのですが、転職すると周囲の人から「なぜ転職したのか」を何度も聞かれます。

転職前に聞かれたときは、「転職後に○○をしたい」という将来像に向かった回答ができていたはずなのに、転職後に理由を聞かれると「転職前は○○出来なかったから」とネガティブな面を捉えて回答していることに気がつきました。

転職先をポジティブに捉えるあまり、前職を否定してしまう残念な例だと思います。あくまで前職でたくさんの経験・知識を吸収する場を頂いたからこそ、転職先にも必要してもらえるような人材になれたはずなのに。。。そのことを忘れてしまっていた時期がありました。

ベンチャー企業では若手でもこれまででは考えられないような裁量が与えられる機会に恵まれます。だから、前職ではチャンスを与えられる機会がなかったような錯覚を起こすこともあります。

しかし、よく考えてみるとベンチャー企業でもやみくもに裁量が与えられることはなく、日ごろのパフォーマンスの安定感をみながら任されるのが実情です。前職で自分は任せてもらうほどのパフォーマンスを出せていたかというと至らないところはたくさんあったのだなと感じます。

今の自分が望む環境がたまたまベンチャー企業にあっただけで、大手企業が劣っているわけでもないし、どちらに優劣があるわけでもない。無理に比較しようとせず、今の環境に感謝できることが重要だなと反省しました。

第2位　「市場評価」と「社内評価」は異なる

これも転職を通して痛感する事実です。

転職活動をしたときに、転職候補企業から提示される給与とその時もらっている給与が大きく異なっていたり、会社ではそこそこ出来る奴の認識でいたのに、書類選考すら通過できないことが出来ない経験をしました。

転職体験談とかによく載っているような話ですが、実際に自分で体験してみると正直最初は驚きます。

それまで働いてきた6年弱の経験を職務経歴書に落とし込む過程では、「その仕事を通して、会社にどんな貢献をしたのか」について自分が把握していないことにも愕然としました。

指示された仕事に対するパフォーマンスさえ出せれば、社内評価は得ることができます。しかし、市場評価ではその仕事が会社・社会に対してどんな貢献をしたのかで見られます。

上司の指示通りに動くこと。これは社内評価を得るために重要なことですが、自分が仕事を通してどんな貢献・インパクトを残しているのかを客観的にみれるだけでも市場評価と社内評価のズレがなくなります。

第1位　成果は誰のために残すのか考えるべき

立場・役割に応じて変わるものでもありますが、基本的に「自分のために」仕事をするのは限界があるなと感じます。

これまで口では現場のため、会社の貢献のためと言っていても、根底にあるのは会社から高評価を得て自分が認められたいから頑張るというスタンスでした。だから成果目標も苦労することなく、確実に達成できるものを掲げますし、現場の困りごととか全く意識していませんでした。

この時はモチベーションにもムラがあり、自分のために頑張るということは自分のために頑張らなくてもいいという言い訳も出来てしまう状況でした。別に頑張らずに評価を落としても自分が受け入れればいいと勝手に解釈していました。

転職して考え方が変わったきっかけは、セールスもプロダクトも全員がワンフロアで働く空間にいて、自分のことを可愛がってくれる先輩が必死にお客様のために働いてる姿を目の当たりにしたときです。

コーポレート部門にとってのお客様にあたるのは従業員ですが、果たして自分は従業員のために何か仕事をしたことがあるのかと振り返ってみたときに、結局は自分のために頑張っていたのだなと気づくことが出来ました。

現場が本業に集中するための時間と環境をつくること、これが自分のミッションだなと思ってからは、自己満足の仕事ではなく現場にもヒアリングしたり相談したりしながら、本当に役立つ仕事を目指すことができました。

コーポレート部は感謝されることが少ない部門だ。現場から信頼されるのは無理だ。と思っていましたが、成果は誰のために残すのか考えて行動してみるとそれは思い込みにすぎないと分かりました。

まとめ

反省するときに一番大事なことは自分に素直になることですね。これは恥ずかしいから隠しておきたいな、認めたくないなと蓋をすると次も同じミスをしたり、どこを改善していいのか分からなくなります。

でも素直に認めてしまった方が心は軽くなりますね。失敗したら謝る。行動で挽回する。皆さんもよかったら2019年反省会やってみてください！