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「任せるコツ」を読んで|「自分でやったほうが早い」は罪、「正しい丸投げ」をしよう
部下のいる方にはもちろんおすすめ、部下なし25歳にも役立った一冊。
みんなが働きやすく、かつ組織として総合的に成果を高めるために必要な「任せるコツ」について書かれている。
本書を読んだ理由:仕事を任せられない大人が多い
入社4年目。
社内異動を3回経験し色々な上司や先輩を見てきたが、大きく二分されるように思う。
1.仕事を任せられず抱え込み、重要なことに着手できていない
2.仕事を任せられるが、指示や説明が不十分・不明瞭で、丸投げしっぱなし
1.の場合は、こちらから声掛けすれば「ありがとう」と振ってくれる人もいる。しかし、パート・アルバイトでもできるような作業も譲らず、そして管理職として果たすべき仕事をせずして役付手当をもらっている人もいる。そんな人はいざ時間ができたとしても、「緊急ではないが重要なこと」がそもそも頭にないから、また作業をするのである。残念。
2.の場合は、本人がキャパオーバーな際が多く、本人都合で事前準備や引き継ぎもなく丸投げし、報告・結果だけ欲しがり、もちろん途中や後のフォロー・フィードバックもない。
いずれに対しても「成長」「育成」への意識が低いことが言えるのではないだろうか。
そして何か問題が起きれば結果論として「Z世代は〜」とネガティブなフィードバックばかり言われるからこちらとしては意味不明である。
適切に仕事を任せれば自分も楽になり、部下の成長にもつながるというのに。「プレーヤー止まりな仕事をするなよ、プレーヤーとしては優秀な人を管理職にするなよ」が本音である。
そんなこんなで自分で勉強するしかない、あの人たちみたいになりたくないので、昨年手に取って読んでいた本。
本書からの学び
・相手のことを考えた「正しい丸投げ」は、個の成長を促し組織の幸せにつながる。
=「自分でやったほうが早い」は育成を無視し、組織を弱体化させる罪。
・「意欲」と「適正」を踏まえて「誰に頼むか」決める。
・頼みづらい案件こそ「断る余白」をつくる。
・丸投げ後は、「フィードバック」「感謝」「評価」を行う。
・人を知ることは、マネジメントとしての資産になる。
・ビジネスは究極の団体競技、弱点を補填し合えるチームが強い。
・今マネジメントに必要なのは「共感力」
・任せる上で、メンバーの労務管理と健康管理を軽んじてはいけない。
・任せる技術は褒める技術。
・任せることが最高のエンパワーメントになる。
正しい丸投げ
・相手の身になって考える
・その依頼がどのように役立つか、目的を伝える
・相手の余力を配慮する
・相手にとって適度なチャレンジがある
・プレッシャーと期待が過剰でない
・感謝の気持ちを伝える
間違った丸投げ
・自分が楽になることだけ考える
・目的や意義を伝えず、ただ作業させる
・相手のやる気や忙しさなどの状況を確認しない
・命令として押し付ける
・誰に任せるか吟味せず、やってくれれば誰でもいいと考える
・相手の動機づけをしない
・感謝や評価などのフォローがない
そして「へぇ〜」と思ったのは、人によって「意欲」は違うということ。
意欲は3つに分けられるそう。
①自分の中完結する意欲
→「成長したい」「経験を積みたい」「達成感を味わいたい」
②他者からもらう意欲
→「褒められたい」「出世したい」「高いボーナスがほしい」
③他者に与える意欲
→「チームに貢献したい」「顧客の役に立ちたい」「世の中を良くしたい」
私の場合は①③の意欲が強く、②が薄いので、②の意欲が強い人にも共感できるように価値観を広くしておこうと思った。
これから心がけたいこと
・正しい丸投げの仕方を身につける。
・得意不得意を認め合い、弱点を補填し合う視点を持つ。
・「傾聴力」「共感力」を磨く。
・「褒めること」「感謝すること」「労うこと」を忘れない。
本書を読んで
20,30代の部下を持つ人を対象としていると思うが、部下のいない25歳にも役立つ本だった。
自分がメンタルヘルスを害した経験があるのも納得でき、過去の事実を客観視できたので良かった。また、予習にもなったので、今後大小関わらずチームを持つときに備えていきたいし、セルフマネジメントにも十分役立てられそう。
ただ、本当に人に仕事を任せられない大人がこの本を読んでも実践しづらいと思うので、具体例などがあるとより良いのかもしれないと感じた。
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