見出し画像

かわいい我が子、のために一にも二にもまず睡眠

移住先で二人目を出産した。

いつか出産レポを書いてみたいと思う。正確にいうと、書きたいと思ってはいるのだが、すでに記憶喪失状態。友達に倣って書き留めておけばよかった・・と後悔している今日この頃。出産の痛みって(痛すぎて?)簡単に忘れる。忘れないと次産めるはずがない。こうして人類は繁栄してきたのよね、と妙に納得。

第二子の子育てをしながら、明らかに"かわいい・・"と愛でる時間が多いと感じている。自分の過去との比較論ですが。もちろん個体差もあるだろうし、子育て2回目の余裕もあるかもしれない。とにかく、明らかに違うのは最初の5日間での体力の回復だ。

下調べしておくべき病院の方針

ところで、第一子の出産である。それはもう長丁場だった。覚えてないけど笑
夫はエナジードリンクを3本ほど飲んで出産に立ち会ってくれた。産後、数日ベッドから自力で立ち上がれなかったし、神経がバカになっていて膀胱破裂寸前くらい尿が溜まっていても尿意を感じなかったりした。
2人目の出産はその時よりも年齢が上がっているので体力的に落ちているはず。覚悟を持って挑んだ出産であったが、1/4くらいの時間で産まれて来てくれたので驚くほど産後の意識があった。自分の力で立ち上がれたし、ナースコールボタンもスムーズに押せた。

そして何より、選んだ病院の方針が真逆だった。

第一子:母乳主義。母子同室。個室別料金。
第二子:母乳orミルク。母子同室別室選択制。基本個室。

私の場合は、なんの予備知識もなくネットに落ちている情報でテキトーに産院を決めた。特に第一子。無痛分娩の選択肢があるから、会社が近いから、聞いたことあるから、というような理由。結局、出産が長引きすぎて、後半の方にここまできたら最後まで頑張れとか言われて麻酔打ってもらえなかったけど。早く決めないと産める病院がなくなる、という話を聞いていて結構急いで病院見学などもせずに決めてしまった。病院見学したところで何を確認すれば良いか想像できていなかった。何がわからないかわからない状態から一歩踏み出すため、以下の4点からまず確認することをおすすめしたい。

母乳 or ミルク?

よく聞かれる母乳神話。WHOは母乳育児を推奨していて、赤ちゃんに優しい病院に認定を出していたりします。
第一子、産まれたら当たり前におっぱいをあげるつもりで、特に何も考えず母乳育児を推奨している病院にしました。(推奨というかもう絶対母乳、という思想でした)
ところがどっこい、㊙︎カップの乳はうんともすんとも言わず全然母乳が出ませんでした。小さく産まれた娘はなかなか上手に吸い付くことができず、結局、ミルクと母乳の混合で育てました。
助産師さんも頑張ってくださって、3時間ごとに起こして励ましてくれるのはいいのですが、幸せそうにおっぱいあげてる他のママさんの姿を見るのがとても辛かった。(完全に産後のホルモンバランスの乱れに精神を支配されていました)
第二子こそは母乳で!と思ってましたが、第一子の時よりも枯れてしまっており、完全ミルクで育てています。
こちらの助産師さんもとても親切で、母乳のサポートはもちろんしてくれましたが、ミルクで良いんだよ、と助け舟を出してくれるタイミングがとても上手だった。できることなら母乳育児頑張りたい、という気持ちも汲んでくれたし、でも逃げ道をうまく用意してくれていた。こころ安らかに第二子の子育てをスタートさせられました。
私はたまたま母乳が出なくて、サポート手厚い素晴らしい実績のある病院のスタンスが逆にプレッシャーとなってしまいました・・・励まされるたびにダメ母と言われていると感じてしまう被害妄想を生み出してしまい辛いスタートとなってしまい。。。役立たず!!と自分の胸に向かって泣き喚きました。。いい歳こいて自分の胸と対話したのは後にも先にもこの時だけ。今となってはとても滑稽で笑える情景。
どちらがいい悪いではなく、自分に合ったスタンスでいてくれる病院を選べるとよりハッピーに育児スタートできるかな、と思います。
もちろん、もし選択肢があるなら、、です。

母子同室?別室?

これも母乳育児に近いのですが、どっちがいい悪いではありません。自分がどのように赤ちゃんと関わっていきたいか。
とはいえ、子供産まれていない状態でどのように関わるかなんてわかるはずもなく。月に行ったことないのに、月での余暇の過ごし方を決めてください、みたいな質問に近いのでは?そもそも月で生きていく上で最低限必要な活動はなんなのか?みたいな。酸素ボンベの調達とか?!
私の場合、第一子は同室。第二子は別室。
第一子の時の不安は、別室だったら解消されたこともあったなと感じます。今自分の体から出てきた生命体の命を守る責任の重さを受け止める。息しているかどうか何度か心配で目覚めました。確認したい、でも起き上がれない。助けられない。
プロに任せられる母子別室の選択肢がある病院は、私にとっては必要な選択でした。
第二子の入院期間中、夜は本当にぐっすり寝かせてもらいました。
ちなみにコロナで面会もNGだったので、昼寝もできました。昼間の時間帯は同室にしてもらえて、赤ちゃんの泣き声で起きたとしても”昼だしな”と自分を納得させられるので精神的に楽でした。赤ちゃんといたい、という気持ちも満たすことができてよかった。うん。

基本個室?追加料金で個室?

第一子は追加料金で個室、第二子は基本料金(42万円の出産一時金)内で個室でした。これはもう完全に予算の問題です。
結論、個室の方がゆっくりできました。(そりゃそうだ)

結局赤ちゃんファースト?お母さんファースト?

いろんな選択肢の裏には、産院の思想がよく現れています。
第二子を産んだ産院は、あらゆるところでお母さんファーストの姿勢が感じられました。
助産師さんとのコミュニケーションはもちろんお母さんが中心。赤ちゃんのお世話頑張るためにお母さんをまずケアしましょう、という声がけがある。例えば、入院中のパジャマ・タオル・アメニティが用意されている。産院で家族揃ってのお祝い膳を食べられる。退院前に、ヘアカット、マッサージを利用できる。退院後美容院いけないことを想定してくれているわけですが、退院後のお母さんの生活を見据えてくれてる心遣いがありがたいな、と。
第二子は黄疸が出て、光線治療など行いましたがその際の説明もすごく丁寧だった。
赤ちゃんはこんなに守られて考えてくれる人(父母など)がいるのに、お母さんは忘れられがち。お母さんだって甘える場所欲しいわよね、と言われた時は正直泣きました。産んだ産院がこんなにサポーティブだと、安心してたっぷり甘えてその後はじまる家での育児に向けて力を蓄えられたように思っています。上の子の赤ちゃん返りも”甘える場所欲しいわよね”って助産師さんに言われたことをそのまま応用させてもらいました笑

人に優しくされると、自分も人に優しくできる。を実感した出来事でした。

あ、もちろん赤ちゃんファーストの病院で学んだことも多くあります。普段から割と肩肘はって頑張ってしまう私には、甘やかしてもらうことの方が結果的に休めて体力回復できたよ、という話です。わたし頑張り屋さんなんです。自分で言いますが笑

赤ちゃんのお世話に必要なこと

第一子を産むとき、赤ちゃんが求めることはなんでもやってあげたいと思っていた。泣いたら全てを投げ出して抱っこしてする。母乳をあげることは当たり前だし、子供を中心とした生活をするのは親の義務、くらいに思っていた。
今なら自信を持って言えるが、赤ちゃんの命を守るためには、まずは母も自分の命を守らねばならんのです。
そしてこの命に直結するのが、睡眠なのです。(私の場合)

その睡眠を確保するために、育児体力を残すために、自分の方針を決めておく必要があった。もし万が一何かのタイミングで思いもかけず3回目があった時の自分のために、そしてこれから出産を考えている妹たちへ伝えたい。

出産の形は人それぞれ。元気に子育て始めるためには、必要なことは母の健康。
睡眠以外の雑事は全て投げ出し、まず寝ましょう。
パートナー、公共サービス、私設サービス、お願いできるところには何でもお願いして、まず寝よう。

つづく🍎

🍎余談🍎

ところで、お願いしていたのにやってもらえたなかった無痛分娩についてです。時間がかかってたり、力みづらくなったりすると、麻酔入れてもらえないことが大いにあるようです。もちろん無事に出産するために、という判断なのですが・・
無痛分娩ができる病院でも、”なるべく麻酔しない方がいい”という考え方が根本にあるケースが多いようです。欧米では無痛分娩って普通って聞いとるけど!同じ人間でしょうが!って憤慨していたのですが、結構国によって違うみたい。面白いデータを使っているこちらの記事を参考まで貼っておきます🍎


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?