ホワイト企業_人事が教える___5_

“身だしなみ”は就活においてコスパ最強のアピール方法だった


ホワイト企業で採用担当をしているtucanoです。

今回はこれまで挙げてきた履歴書の記事に引き続き、努力をおろそかにすると大マイナスを受けるような内容についてお話しします。

今回のテーマは『外見』になります。
面接のみならず、人とコミュニケーションを取る際は約90%がノンバーバルコミュニケーション、つまり非言語的情報が重視されます。
短時間のコミュニケーション上では、表情や声色、身振り手振り、姿勢などで人はその人に対する印象を決めてしまうということになります。

採用の現場でも非言語情報は採用の可否を判断をするにあたり、とても大きな割合を占めます。
採用担当の能力にもよりますが、人相や無意識にする癖を見ただけでその人の「人となり」を粗方見抜けます。
「人となり」とはいかないまでも、採用担当はその方が、
・他者(顧客、他社員)に見られることをどこまで意識できる人か
・礼節やビジネスマナーをどこまで理解している人か

については、よほどのことがない限りどの業種でも必ずチェックしています。

以上の点から、面接を受ける方にとって『身だしなみ』は絶対に外すことのできないアピールポイントになります。
裏を返せば、どの企業でもほぼ同じ基準で良し悪しを判断するということです。
履歴書や志望動機のように毎回作り変える必要がないので、一度用意してしまえば就活においていつでもどこでも通用するコスパ最強の事前準備といえます。
本日は実行するのに努力が要らない身だしなみの部分をご紹介していきます。


証明写真は直近6ヶ月のものを


証明写真は昔のものや、今と明らかに見た目が異なる場合は再度取り直すことをお勧めします。

採用担当としては、写真と大きく異なる方が面接の場に現れた場合、隠蔽体質を疑います。

隠蔽体質は、ミスや不祥事が発生したときに「自分が責められたくない」という利己的な考えで隠匿し、会社に不利益を発生させる要因として非常に問題視されています。
証明写真だけで隠蔽体質は断定はしませんが、その体質の有無について探りを入れる時間を設けるケースが多く、その時間分他応募者より後れを取ります。

転職活動中の方で新社会人時代の写真を流用している方が一定数見ます。
マーケティングの一環として作戦をよく練ったうえでの行動なら否定はしませんが、博打要素が強いなとは思います。


今どきの証明写真は良いように加工してくれる


勘違いしないでいただきたいのは、「美男美女なら何でもOK」と言っているわけではないということです。
ビジネスシーンでは、社員は『会社の顔』として他者に見られるため、出来る限り失礼のないようによく見せる努力をしているかを問うています。

しかし証明写真とはなかなか難儀なもので、印刷された写真を見ては「思っていた自分の顔と違う!!(泣)」という現実にぶつかった経験は誰しもあるかと思います。

ただ、最近の証明写真は「現在のあなたの最良の顔」を出してくれるようになりました。

証明写真機 Ki-re-i
https://www.dnpphoto.jp/products/kirei/

私も転職活動時に大変お世話になりました。
とても自然な加工をしてくれます。違う意味で「思っていた自分の顔と違う!!」となることでしょう(笑)
百聞は一見に如かずなので、近隣にありましたら利用してみてください。


オーダースーツ/セミオーダースーツを活用しよう

当たり前ですが採用担当からすれば、「対外的に見せて恥ずかしくない社員」を取りたいです。
その判断基準の一つとして面接に現れた際のスーツ姿があります。
面接官側からだと、スーツの着こなしの悪さはよく見えます。
特に体型に合っていないスーツは相当悪目立ちします。

レディーメイド(既製品の)スーツだと、人によっては肩やヒップなどその部分だけ平均的体型から大きくズレがあることが多いです。
そのズレの部分に合ったレディーメイドのスーツを着ると、
・脇からウエストにかけてのラインが膨らんで見えてしまう
・パンツにだらしなくよれたシワが出来てしまう
・膝裏から裾にかけてぶかぶかになる

などと不格好なものになります。

逆もまた然りで、整然としたスーツ姿は印象良く面接を始められます。
第一印象でウケが良くなるオーダースーツは、その評価を得るのに簡単な手段と言えます。

ORDER SUIT SADA
https://www.ordersuit.info/

私は初めここで買いました。私の時は「他者にこう見せたい」という目的を話して店員さんがそれに合ったスーツを提案してくれました。

自分がオーダースーツ、セミオーダースーツを着るようになると、周りのスーツ姿の良し悪しがよくわかるようになりますよ。

ただし、証明写真に比べ、初期コストが大きくかかりますのでその点ご注意ください。とはいえ、面接を100回そのスーツで赴けば安い買い物だと思います。

※注意!
オーダースーツは買いに行ったその日にスーツを持って帰れるわけではありません。日数に余裕をもつことには注意してください。


就活で身だしなみは攻めない


「自分のおしゃれさを見てほしい!」と思ってか、眼鏡やネクタイなども含め『奇をてらった身だしなみ』の人は一定数います。

その場合、採用担当の評価はほとんどの場合マイナスの意味で「見栄っ張りで我が強い」と評価を下します。
自分の考えで物事を判断する性格という予想から、
「成長が遅いんだろうな」
「人の目がないときに安心して仕事を任せられないな」
「チームワークを乱しそう」
という評価を下します。

そもそも、ファッションをアピールにしている暇なんて面接時にありません。
もっと自分の本当に見てほしい部分を見てもらえるように、身だしなみ関係は奇をてらわないようにすることをお勧めします。



今回は身だしなみについてお話ししました。
身だしなみは、一度用意すれば自分を裏切らない=コスパ最強のツールだと思います。
面接はノンバーバルコミュニケーションの要素からくる評点は結構大きいです。
「外見は内面の表層」と言われることもあるくらいなので、ぜひ最善を尽くしてみてください!

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