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【cinema】キキ 〜愛のトライ&エラー〜

スペイン映画。

冒頭から激しいベッドシーンが繰り広げられる。それはもう人間のそれではなく、動植物に倣えて。ある意味それが本来の姿だと言わんばかりに。

この映画では、5組のカップルの性癖が露わになりながら、オムニバス形式で進んでいく。

・セックスはしてるけど、互いに感じていないのではないかとカウンセリングを受けている夫婦。
・子どもが欲しい。不妊症でもない。でもなかなか妻が絶頂に達することのできない夫婦。
・コンビニで強盗に襲われた時に感じたと告白する女性とその彼氏。
・交通事故で足が不自由になった妻に拒まれて、彼女が寝ている時に、その姿に興奮する美容整形外科医の夫。
・布フェチ(特にシルク)の聴覚障害を持つシングルの女性。

それぞれが、様々な悩みや不満を抱えながら、生きていて、それを面白おかしく描いています。そんな性癖あるの⁉︎と思うようなのまである…。これをあっけらかんと、コミカルに描けるのはお国柄だろうなぁと思う。それでもこの映画が、ただのエロティックコメディで終わっていないのは、何だろう、それぞれが抱える諸問題について、どうにかしよう、何とかしたいと真摯に取り組む姿が描かれているからかもしれない。独りよがりではなく、パートナーのことを思って。

そういえば、見ていてもわからなかったのが、タイトルにある「キキ」って誰のことかなーということ。登場人物でキキなんていなかったしなー。どこかでミスったのかな。原題にもキキって入ってるからなー。ナゾ。

何だかんだで、最後はまとまるし、微笑ましいエピソードもあるし、みんな違って、みんないい、だよねと思えること間違いナシ!

これも一般公開はないだろうけど、時に苦笑、時に爆笑しながら思いきり楽しめました!

にしても、映画が終わってからも口ポカーンと開けて爆睡していたオバサンがいて、それにドン引きしました。多分彼女はアルコールを摂取しながら観た模様。こんなにテンポよく、リズミカルに進む展開に寝るなんてなー。もったいないです、ハイ。

ラテンビート映画祭にて。

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