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【cinema】pk ピーケイ

2017年6本目。(去年カウントせずにいたらワケがわからなくなったので、出来るところまでカウントしてみます)

言わずと知れたインド映画。とにかくレビューの評価が高くて、どんなもんだろうと思って見に行ったけど、うん、すごく良かった。

留学先のベルギーで大きな失恋を経験したジャグーは、いまは母国インドのテレビ局で働いている。そんなある日、ジャグーは、地下鉄で黄色いヘルメットを被って大きなラジカセを持ち、あらゆる宗教の装飾を身に付けてチラシを配る奇妙な男を見かける。男は「pk」と呼ばれ、神様を探しているということを知ったジャグーは、男になぜ神様を探しているのか話を聞くのだが……。(映画.comより転記)

あらすじ見て、面白そうって思いますか?私は正直惹かれませんでした。要はpkっていうヘンな奴の話なんでしょ、と。あとは踊って、歌ってのお約束インドムービーなんでしょと。

この物語のいいところ、飽きさせないところは、pkという地球外生命体である彼が、地球もインドという国に来て、人々が信仰するあらゆる宗教を目の当たりにして、感じたこと、疑問に思ったことを口にしたり、実行してみたりして、それを面白おかしく描いている点だと思います。普段私たちが思ったり感じたりしていても言えないことを、いとも簡単に言えたり、出来てしまうのは「映画の中」だから。

あと、pkの星では言葉を使わず、互いに触れ合って心の中を読むことで意思疎通を図るんだそうです。だから、嘘という概念がない。この星(=地球)では、みんな、言葉を使っていても本当のことを言っているかわからない。そんなセリフをpkが言うのを聞いて、何だか身につまされるものがありました。だって、彼が言うことはいつだって真実なのに、それを口にしたら、pk(=酔っ払い)扱いされてしまう。私たちの住む世界は、何て生きにくくなってるのかなって。

とは言え、この映画は底抜けに明るくて、楽しいし、ダンスシーンはキレッキレだし、観ていて何度も爆笑するシーンがあります。だけど、悲しくなるシーンは、とてつもなく悲しいし、泣けるシーンは、クサすぎるけど、それでもイイ!と思わせてくれる確かさがあるんです。

あと、個人的にはジャグーの留学先がブリュージュで、訪れたことのある場所が出てきたりして、とても懐かしく、インド映画だけど、そこだけは爽やかさで一杯で、個人的には嬉しかったです。

それと、ジャグーはヒンズー教徒だけど、留学経験者で、メディア専攻とかテレビ局に勤めてるとかそういうのがあるからか、服装が欧米の女性と変わらなくて、毎回そのこなれた着こなしが素敵でした。私も目指すのはそういうスタイル!と思ってしまった。彼女のシャツの丈とか色合いとか、パンツの着こなしに久々に目が釘付けになっちゃった。

あまりまとまりのない感想になってしまったけど、私は満足です。インド映画ってえてしてそうなんだけど、お腹いっぱいになるんです。それでもその満腹感って、なかなか味わうことができないので、あ、ちょっと今何か欠けてるかもと思った方は見てみると元気になれるかも。あと普段何気なく過ごしていて忘れていたり、見過ごしていることに気づかされるのは、いつもこんな映画です!

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