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【cinema】しあわせな人生の選択

2017年57本目。(10/13時点であと19本書き上げないといけない。しかし、これから私は映画祭三昧になるので、多分きっと今年も書き上げられないと思う…)

さて。この邦題はダメだってことをまずは最初に言っておきたい。こんなまどろっこしいタイトルにしなければいいのに。そこまでしなくても見たい人は見たいよ。

いや、原題はですね、主人公の一人、フリアンが飼っているワンちゃんの名前なんですね。トルーマンっていう。彼がタイトルである意味は存分にわかるのに…。あらすじは以下のとおり。

余命わずかな男と彼を取り巻く人々の最期の4日間を描いたドラマ。カナダに住むトマスは長年の友人でスペインに住むフリアンが余命わずかであることを聞き、フリアンのもとを訪れる。治療をあきらめ、身辺整理を始めたフリアンは、愛犬トルーマンの新たな飼い主を探し、アムステルダムの大学に通う息子の誕生日を祝うためにオランダへ旅をする。その中でフリアンとトマスは、昔のように遠慮のない関係に戻っていくが……。主人公フリアン役を「人生スイッチ」のリカルド・ダリン、フリアンの親友役を「トーク・トゥ・ハー」のハビエル・カマラがそれぞれ演じる。(映画.comより転記)

私ね、この映画を見ても泣けなかった。もうすぐ死んでしまう主人公とその友のやりとりなんて、お涙頂戴物語だろうって思われるでしょう?そりゃね、泣きたくなるシーンも少しはあったよ。フリアンの覚悟は、しかと伝わった。でもね、そこじゃないんだよね。スペイン風エンディングノートとでもいうのか、自分の死を覚悟したフリアンと、友の死を覚悟したトマスのやりとりは、湿っぽくなくて、ある意味淡々としているのに、どこかしら温かい。

全然主題じゃないけど、いずれいなくなってしまう友との別れを惜しんで、何でトマスは、フリアンの従姉妹と寝ちゃうのさー!トマス、カナダに愛する妻がいるよね?何で、そこで寝ちゃうんですかい?意味わからんのやけど。という変なツッコミどころもあったり。ラテンのお国では傷の舐め合いで寝てしまうのは、ごくフツーなの?

というかね、言いたいことは、エンディングノートでありながら、フリアンのやりたいこと、やり残したことがどっちらけになってて、結構混乱するんです。もっとコンパクトにまとめられそうなのに、何かアレもコレも描いているような。だから、こんな邦題になったのかも、とも思ったり。トルーマン目線でもないし、トルーマンを取り巻くことだけが描かれているわけでもない。フリアンは淡々と身辺整理をしているようで、やっぱりいろんな意味での後押しが必要だったんだな、だから、トマスの存在が大きかったんだなと。

ちょっと勿体ない感じのストーリーだけど、好きな人は好きなのでは。
私はフリアン役のリカルド・ダリンが好きなので観に行きました。

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