【cinema】砂上の法廷
日本は世界最速で公開したんだそうな、この映画。たしかにいつも画像を拝借するフランスのサイトでも画像は日本で使われているポスターのみであった。どれだけキアヌ推しなの、日本…と思うのは、私だけなんだろうか。
私は特にキアヌ・リーヴスファンではありません。この映画もただ純粋に法廷でのどんでん返し的なストーリーを見たかったので、観に行きました。
ストーリーは超金持ちの家のエリート坊っちゃんが大物弁護士である父親殺しで捕まり、事件後一切真相を話さず完全黙秘。で、キアヌ演じる弁護士が何もないところから弁護するんだけど、検察側の証人たちの証言で有罪か、みたいなところから、それぞれの綻び、嘘が明らかになっていき、ついに少年が口を開き始め、はたして少年は無罪を勝ち得ることができるのか、という話。その少年自体が法曹界志望のエリートっていうところもミソだったりします。
でも私がこの映画で得た何よりの収穫(ツッコミどころ?)は、かの「ブリジットジョーンズの日記」で一世を風靡したムチムチ女優、レニー・ゼルウィガーが激ヤセして少年の母親役をやってたことかな。あの頃の面影といえば、無意識ですぼめる唇の感じ。痩せても綺麗だけど、わたしはブリジットジョーンズの頃のレニーが好きだったなぁ。何かシワシワなんだもん。いや、でも相当なセクシーさだったけど。まぁ「シカゴ」の時には痩せてたか。
で、ストーリー展開はどうかと言うと、何だ、それって感じなんです。少年は何故黙秘していたのか。父親に対してムカついてたのはわかるんだけど、母を守りたかったのはわかるんだけど、真犯人なんなんだよっていう…。登場人物はそう多くないので、自ずと分かると思うんですが、そこかい!と言いたくなります。どんでん返し的な結末だけど、爽快感は…ない。
最初にどんでん返しを見たかったからとは書いたけれど、法廷モノなら何でもどんでん返しであればいいってわけじゃないと思う。キアヌ扮するラムゼイ弁護士の助手として、ちょっとワケありの黒人女性の弁護士が付くんだけど、彼女のいる意味、あるようでない…。もっと踏み込むべきところが他にあったような…。
と、ケチつけて終わるには惜しいんだけどね。まぁ94分間寝ることはないですわ。で、冒頭にあったように、レニーの今を見れてよかったかな、ですな。キアヌは良くも悪くも悪役を演じられない俳優だと思いました。オワリ。
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