続・自分が書いたR18一次創作BL小説を読み返せ
▲こちらの記事の続きです。
「義務感がないと始められないけど始めてみたら楽しい」枠っぽい自作R18一次創作BL小説の読み返し。後押しとなるだろう条件は2つ。
・どうせやってみたら楽しいという確信
・人に迷惑をかけたら流石に悪いという気持ち
恐らく楽しかろうという確信は元気で前向きな状態であれば信じ込みやすい。後者は架空の誰かと約束をしていると思い込めばいい。
これで漸く楽しい時間に一歩近づくが、そもそもの問題はいざ読み返してみようと手に取った本さえすぐに閉じてしまうことにあった。
今までも私は誤字チェック等を理由に自作R18一次創作BL小説を手に取ってはきた。しかし、すぐに閉じてしまう。よって読了体験に辿り着かない。
本を閉じてしまうのは何故か考える。怪しいものを数点挙げてみよう。
・「R18」「一次創作」「BL」の3点が揃っているから
・話が長く、時間を要するので気後れしているから
・本というものは腰を据えて読む心構えだから
・読んでいる間、他のことをおざなりにするのが忍びないから
・過去作を読む時間があったら他のことがしたいから
・話を覚えているため読む意味を感じないから
以下検証
・「R18」「一次創作」「BL」の3点が揃っているから
これは限りなく正解だと思う。1点でも外れたら──つまり自分が書いたR18二次創作BLならそのまま読み返すし、一次創作ほんのりBLも読み返す。
R18一次創作は……これって虫姦やらが当て嵌まるのだろうか。いや、どうなんだろう。必要な描写としての一次創作HLとかは読み返せるが、人間外姦だと閉じる気がするな。
もしかして自作の塗れ場の有無ではなく、がっつり書いた喘ぎ声を読んでられないのでは? でも二次創作だと平気だな……。平気っていうかそれを読みに来てるな。
それが一次創作キャラクターとなると濡れ場での攻めの発言さえ読み返すのあまり気乗りしなくなるんだからやっぱり自分が書いた一次創作の濡れ場が原因なのか。では正しくはこうか?
・「自分が書いた」「一次創作キャラクター」の「濡れ場」を見るのが気まずいから
・話が長く、時間を要するので気後れしているから
・本というものは腰を据えて読む心構えだから
この2つそう的外れではないが、両方疑わしい。
前者は「少しずつ読み進めればいい」の一言に尽きる。実際に文庫本やネットに投稿された作品を読む時、当然のように少しずつ読み進めるからだ。熱中して一気に読み耽ることはあるが、中断することが嫌で読み始めないということはない。
後者も同様の理由で却下だ。買った本は栞を挟んで少しずつ読み進めるし、そうすればいい。……まさか自作本にまだ栞を挟んでいないから上手くいかないのか? とりあえず栞は挟もう。
・読んでいる間、他のことをおざなりにするのが忍びないから
わからんでもないけど仕方なくない? でも有力だ。これはもうどうしようもないよね。他のことより読書が大事だと思えないと無理だよね。最低限同居人が作業中でもないと本読めん。これ普通に本を読む時間が設けられない的な悩みだな。
人様が書かれた本ならともかく自分で作った本を読むことの優先順位が、用事や対話よりあがるはずもなく。
待てば海路の日和ありと言うしタイミングについてはもう考えすぎずに行こう。これは読みたいのに本当に時間が作れないと感じた時まで考えなくていい項目とします。
・過去作を読む時間があったら他のことがしたいから
出てしまった。限りなく先程の条件に似ているが違う。いざ時間が出来ても殊更優先する趣味があるという大強敵。
用事を済ませてコミュニケーションを交わして好きな物を見た後で、まだ時間があったとして過去作を読むことに充てるか?
過去作を読む時間があったら新しい話を書きたい。過去作を読む時間があったらゲームしたい。そんなに言うならもうあんたは一生ゲームしたらいいじゃない。すみません。
しかし「時間がない」はつくづく詭弁なのだ。私は本を手に取っているのだから。今はもう時間がどうとかどうだってええんや。本を何故閉じてまうかだけ考えろ!!
・話を覚えているため読む意味を感じないから
ある…………。私は音声作品または有音声作品を除き、内容を覚えている漫画や小説を読み返さない。特に漫画。読んだばかりの漫画の内容を覚えているはずなのに読み返す人には余程絵を見る力があるのだなと感心する。
大好きな最高ピクチャーであれば何度も何度も見返すのであるが、漫画や小説に求めているものはストーリーであるので一度味わってしまうといわば私の消費行為は終わってしまうのだ。
(一方で音声のある作品は何度繰り返し聴いてもよい。私は音ならば何回でも楽しめる)
だがしかし、実際には私は既に自作R18一次創作BL小説の内容を忘れかけている。細部については伝えられてもまるで心当たりがないレベルだ。それでも読み始めると大まかな流れを思い出せてしまう。特にオチはわかりきっている。犯人とトリックと結末がわかっている推理小説だ。コロンボだって結末だけはわからないまま進むのに。
ならば忘れ去っているキャラクター同士の会話を楽しみにして読み進めるのが得策だろう。が、いずれ濡れ場が訪れる。
「自分が書いた」「一次創作キャラクター」の「濡れ場」を見るのは気まずい。しかも話の流れは覚えているからいつ濡れ場が来るかはわかってしまう。辿り着く前に本を閉じる。
いよいよ問題が見えてきたので、最後にこの項目が正しい分析であるか精査する。
・「自分が書いた」「一次創作キャラクター」の「濡れ場」を見るのが気まずいから
q.自分が書いていなければいいか?
a.いい。他者が書いた他者の一次創作キャラクターの濡れ場は読める
q.自分が書いた濡れ場が気まずい?
a.気まずくない。自分が書いていても二次創作キャラクターの濡れ場は読み返せる
q.自分が書いた一次創作キャラクターは他と何が違う?
q.自分の好きな要素があからさまなところ???
q.でも版権キャラクターにしても好きな要素わかりやす過ぎですよね?
a.せやな…………
「自分が作った一次創作キャラクターには自分の価値観が大いに反映されるから気まずい」が無難な答えだと思うが、しっくり来ない。仮に価値観が反映されているとしても、濡れ場を読むのは別に気まずくないはずだ。
普通に身内が目を通した濡れ場だから気まずいんじゃないの〜〜? そういえば私は濡れ場がある自作をリアルでの知人に読んでもらったこと全然ないかもしれない。それ? それなの? R18二次創作物はネットで同好の士と共有してENDだったからいいけどリアルの知人が読んだ濡れ場を読み返すのがキツいんじゃないの??? なんならリアルの知人が読んでたら二次創作物でもキツいんじゃないの??? いやそれはないな。じゃあなんなんですか……。
顔を知っている他者が読んでいなくても自作R18一次創作BL小説は読み進めんな。何故なら「自分が書いた」「一次創作キャラクター」の「濡れ場」を見るのは気まずいからだ。
じゃあ他者が書いた私の一次創作キャラクターの濡れ場ならどうだろう。一度目は喜んで読むが、多分二度目は気まずいな。
これ「自創作キャラクター」の「濡れ場」が気まずいだけと違う!?
結論。創作BL小説を読み返せないのは、
・「自創作キャラクター」の「濡れ場」が気まずいから
元来濡れ場を書くのが苦手だった私は思い返せばだからこそもっと濡れ場を書けるようになるために現在取り扱ってる自創作BLCPをメインに据えたので、自創作キャラクターで濡れ場があるのは必然的に彼らしかおらず比較対象がいないのだが、「彼ら」或いは「自創作キャラクター」の「濡れ場」を読むのが気まずいでファイナルアンサーな気がする!!!!
自分で書いた濡れ場ではなく、自分が作ったキャラクターの濡れ場を読むのが気まずいのだ!!!
q.書いといて読むのが気まずいって何でやねん
a.出力する時は出力に夢中やねん
q.自創作キャラクターの濡れ場が何故気まずい?
a.自分が作ったから? 両者の気持ちがわかるから? マッチポンプ感とか? わからん…
q.結局濡れ場が気まずいのは自創作キャラクター全般なのか、該当する彼らだけなのか?
a.全般だが、恐らく彼らの濡れ場は特に気まずい。
書いている時の私が折角エロを描くならドエロにするぜヒャッハーしてる分濡れ場が過剰で特盛。
ストーリーにエロが組み込まれすぎエロ描写が長すぎいつか読み返す時の自分の為にとサービス精神からそれを心掛けたんだけどまさか気まずくて読めなくなるなんて参ったねこりゃ
さて、長々と考えました結果、私が「一度手に取った自作R18一次創作BL小説を閉じてしまう」時の心理がいよいよ判りましたわよ。
・大まかな内容を覚えているので読み進めた先に濡れ場が待ち受けていると察せる
・自創作キャラクターの濡れ場はそもそも気まずい
・未来の自分のためにと過剰にドエロにしたせいで一層気まずくて読み返しにくい
・彼ら(該当する自創作BLCP)の濡れ場がハードエロ極めているので殊の外気まずくて読み返しにくい
・大まかな内容を覚えているので気まずい思いをしてまで読み直す必要がない
・読み返すくらいなら書いていたい
なんてこった〜〜!!!!
でも読み返したい!!!
いや読み返して「結構面白いじゃん」「最高の本だ〜〜!!」って言いたい!!!
こうして見てみればほぼほぼ気まずいだけではないか。恐るるに足らず。勇気を出せ。佐藤も私を待っている。
どうせ読んだら楽しい。どうせ読んだら楽しい。時間をとって読むぞ読むぞ読むぞ。一旦書くより読み返すのを優先して読むぞ。
考えてみればタダかつ倫理観に安心を持って読める話が手元にあるわけだから読んだ方が得だ。
「読む」より「書く」が好きすぎるのは仕方がないし良いことだな。読み返してみて身にならず、あくまでR18自創作該当BLCPは書いて楽しむものだという結論が出たらそれはそれでいいだろう。書くのは楽しいし。いずれ読み返す為に書く → 書くのが楽しいから書く くらいの変化に何の問題もない。
なので、とりあえず読み返してみよう。気まずさを抑え込んで読んでみたら都合よくテンション爆上がりすることもあろうから。アクスタだって見てるだけで可愛いし、話も読み返したら寧ろ創作意欲が増すかもしれない。
「書くために読み返す」
これはいいな。やっぱり
自創作キャラクターの濡れ場がハードであればあるほど読み返す時に気まずい人の記事でした。
お付き合いありがとうございました。