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Jリーグ地方クラブとITベンチャー出身の自分がマッチする理由

ガイナーレ鳥取にジョインしてもう少しで1年。鳥取に来た理由は「ITベンチャーをやめてJリーグの地方クラブを選んだ理由」に投稿しました。それからこれまで、新規事業(芝生事業)や運営(試合やイベント)等とにかく全般的に携わってきました。働きずらいとか、もー無理!ということは本当になくて、直面する課題ややりたいことに対して、自分のこれまでの経験やマインドがマッチしていると感じています。でも周りからは「大変でしょ」とか声をかけられることが多く、実はそんなんじゃないと言っても理解が難しいみたいなのでまとめてみようと思います。このnoteがこれからスポーツビジネスでこれから活躍したいと考えている人の参考になれば嬉しいです。

①何をしたいかと会社の期待値がマッチしている
ベンチャーあるあるですが入社後に新人研修がない、慣れてくると役割が複数ある、福利厚生がイマイチなんてザラです。働いてきたこれまでを振り返っても、用意された席がパイプ椅子(自分が初めて契約した時に新調してもらえました)、人がいない(兼任が当たり前)、社会保険に加入していない(会社なのか?という状況)という環境を経験してきて、直近ではリッチマンプアウーマンのような恵まれた環境も経験しました。(※決してガイナーレ鳥取が劣悪な環境だということではありません)ひとつ言えるのは、働く環境なんて必要最低限なものさえあれば、自分たちで稼げば後からでもどうにでもなるということ。それよりも「何をしたいのかと会社の期待値」がマッチしているかどうか。わたしが今ここにいるベースだと思っています。

②難敵の方が燃える(戦略が大切)
ベンチャーではリソースや資金面で既存のプレイヤーや大手に劣ります。新規のサービスを立上げ「まだ誰もやってないし、ブルーオーシャンだー!」と調子に乗ってるとすぐに大手が参入、資金力でまくられるなんてことは日常茶飯事です。戦略を立てることが重要なんだと常に意識していました。まともになんて戦えない。戦わないことが戦略だと。具体的にはAmazonが参入してきたら?Googleが参入してきたら?を考えて彼らができないポジションでの事業展開や資金力で手に入らない資産をどう構築するかを考えるんです。サッカークラブだって事業ですから同じです。特に地方となれば人口減少や企業数など正直厳しいのが現実です。鳥取だからできることを見つけてどうやって伸ばしていくかとてもチャレンジングでわくわくします。

③掛け算が好き(最適化して掛け算のもとを大きくする)
リソースは当たり前に有限なので「コントロールできるもの、できないもの」を判断して投資先を冷静に判断しないといけません。ただそれは単なる作業の優先順位づけではなく、収益の掛け算のもとをいかに大きくするか。例えば<試合の利益>=<スタジアム集客数>×<お客様の単価>ー<必要経費>なわけで、<スタジアム集客数>の因数分解の中に天気があるとしましょう。「てるてる坊主を1万個作れば、降水確率60%予想を晴れにできる」わけじゃないから、それ以外の事業係数をどうにかしないといけない。どこに注力すれば結果が最大化するのかを考えるのが好きなんです。

④暗黙の課題に向き合うのがミッション
J3の予算規模のフロントは大体が20人未満の小さい組織。小さい組織で人の回転率が低い(平均勤続年数の長い)組織では、阿吽(あうん)の呼吸で仕事が成り立っていることが往々にしてあります。これまでに関わったM&A案件でも経験してきました。そして、彼らの当たり前には究極まで効率化されたものとそうではないものが混在しています。そうでないものの中にみんなの暗黙の課題となっていることがあります。結構そこが自分の中では重要でM&Aの時のそこに宝が隠れていたりして、丁寧に解決していくことが自分のミッションだと思っています。

⑤仕組み化することが好き
事業面・組織面など色々なところで仕組化できることはたくさんあります。ノウハウが貯まる仕組みやスタッフが成長する組織制度をはじめ、自分がいなくても事業が継続、成長する仕組みなどなど。この意識は地方クラブにとっては避けられない命題と言っても過言ではありません。Jリーグができて25年、まだまだクラブを立ち上げた時の熱い思いをもった方々は現役で動かれています。ただ次の25年が経った時どうなっているか。そこを見据えるとこの仕組化することがとても重要だと思っています。

つらつらと書いてしまいましたが、いろいろ考えるだけでは何も変わりません。アイデアに価値はなく、結局は行動して結果だしてなんぼです。これからも頑張ります。

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