2歳児トリリンガル記録②いますぐ観れるおすすめ英語教育番組
現在、北イタリアに在住のTomokoです。イタリアに住みつく前はNY, London, 上海に住んだことがあり海外生活10年になります。
イタリアハーフの2歳になる娘は、日本語、イタリア語、英語にふれる環境で育っています。彼女のことばについて、トリリンガル考察をしていきたいと思います。
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■イタリアのテレビは吹き替えだらけ
イタリアで放送されるテレビ番組は、多くがイギリスやアメリカの作品で、イタリア語に吹き替えされている。映画やドラマをはじめ、こどもの番組も。
日本のように、各チャンネルがニュース、ドラマ、バラエティをごちゃ混ぜにして放送するのではなく、こども向けの番組だけが流れるチャンネル、ずっとニュースを流しているチャンネル、ドラマだけのチャンネル、というように分かれている。NHKの教育番組を想像するとわかりやすい。
■イタリアのこども番組
幼児向けのチャンネルは5つくらいあるが、そのなかでも洗練された(要は親の好み)番組を流すのが、Rai YoYo とFrisbee。というのも、イタリアのテレビって、いったい誰がこんなの観てるの?と思うくらい低俗なものが多い。日本の民放でも内容のレベルが俗だなと思うことがあるが、その比にならないくらいだ。
Raiというのはイタリアの公共放送なので、放送内容は安心してみていられるお墨付き。Frisbeeはディスカバリーチャンネルやアニマルプラネットなど、自然や動物を扱った番組を作る会社の運営で、こちらもこどもに優しい。
■イタリアで人気の番組は
子供向け番組しか流れないので、つけっぱなしにしておくとずっとテレビの前から離れないループに陥る。30分だけ、と決めてテレビの前に着席。といっても、ひとつのエピソードはだいたい10分弱で終わる。
私が娘に見せる番組は、次の3つ。
1.日本でも人気の『おさるのジョージ』イタリア語ではCurioso come George (ジョージみたいに好奇心旺盛)。興味津々のジョージが、街で見かける不思議なものを探求していく話。「ウキー」としか言わないジョージを黄色い帽子のお兄さんや友達が理解し、一緒に探検。これはもう鉄板のキュートさ。
2.『マーシャとクマ』Masha e Orso
やんちゃな女の子にクマが振り回される童話で、もともとはロシア制作の番組。ロシア製って想像ができないが、話のおもしろさ、映像の繊細さは絶品。使われる音楽もクラシックメインで、なんとも優雅。世界を旅する話には日本のひな祭り、桜、カラオケやロリータなども登場で、憎めない風刺の仕方がなんだか笑える。
3.『ビング』Bing
ウサギのビングが、友達や家族との関わりの中でいろんな失敗をし、考え、学んでいくという内容。友達とケンカしたり、風邪ひいたり、おしっこを漏らしてしまったり、物を壊してしまい嘘をついたり。教育番組としてはかなり完成度が高く、親が一緒に観ていても、シチュエーションごとにどんなアドバイスをしてあげたらいいのかを学べるような作品になっている。
■アメリカ英語、イギリス英語も学べるこども番組
イタリアでの放映はイタリア語になるが、なんとありがたいことにYouTubeにいけば前述の3つとも英語で観れる。
1.『Curious George』
アメリカ英語の聞き取りを練習したいときにおすすめ。ジョージが住むのがNYかボストンあたりの街で、登場人物が話す英語はアメリカン。
2.『Masha and The Bear』
幼稚園児以上のイギリス英語の聞き取りに挑戦したいときにおすすめ。もともとの制作はロシア語なので、英国英語に吹き替えされたもの。
3.『Bing』 検索は「Bing English Episodes」でしてみてね。
バリバリのイギリス英語に初めて足を踏み入れるときにおすすめ。もともと英国の制作なので、オリジナルが英国英語。幼児向けなので、わかりやすい英国英語をゆっくりめに話してくれる貴重で大変ありがたい作品。
■トリリンガル考察
娘はイタリア語版を観ても、アメリカ英語版、イギリス英語版を観ても、くらいつくように見入る。話されている言語に対しては特に困難を示すことなくどれも観ている。
理解度としては、段階1~3のステップアップ。
段階1》言葉自体をまだ音楽のようにしか受け入れていない(言語を理解しておらず、映像だけで観ている)
段階2》言語は理解しつつも、英語はアクセントの違いが理解できていない
段階3》言語とアクセントの違いを理解した上で、どれも受け入れている(これがトリリンガル的には理想形)
2歳のいまは、おそらくまだ段階1。だけれど、耳が徐々に慣れていって、聞き取れる音の閾値が広がっていけばいいなと思う。聞けない音は、発音ができないからね。
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◆今日の使ってみたい英語フレーズ◆
Bing experiences the world around him, larning new ways to manage situations with the help of his family and friends.
ビングはまわりの世界を体験し、家族や友達の助けを得ながら状況を乗り越えていくすべを学ぶ。
manage だけであれば「運営・経営・管理する」といった意味。マネージメント、マネージャーは日本語でも使うからわかりやすいね。
一方で、manage situation は「状況をなんとかする、どうにかする」という意味で使われる。難しいことをなんとかやり遂げるイメージ。
manage to do になると「なんとか~する、どうにか~する」の意味で、苦戦する状況を示すときに便利。過去形で用いられることが多く、動詞自体(to doの部分)は「苦戦しながらもなんとか終わった」というイメージ。
私は夫に、苦労して成し遂げた成果をちょっぴりひけらかしたいときに使うよ。