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デビュー戦の戦果はいかに?|2023スプラウト おおいた起業体験プログラム①

昨日が終わって今日。今日からスプラウトは新体制。ここまで大活躍だった3年生から2年生に担当がバトンタッチ。2年生は初めて講師役を行うことに。しかもプログラムも新設の『おおいた起業体験プログラム』の立ち上げ。

元々大分では日田三隈高校でのスプラウトを実施して来ましたが、諸般の事情もあって今年度はなし。が、日田のキャリア系NPOに就職したゼミOBがどうしても何かしたいと相談があり、福岡・天神にある大分県の就職進路支援施設の「dot.」もお力添えもあり、県内各地の高校生を福岡に呼び寄せてdot.でマルシェを開催するという意欲的なプログラムに仕上がりました。

今回のポスターはこちら。販売体験は2/10-11が正しい。

そして、今回は日田のみならず、豊後大野市、佐伯市からも高校生が参加。また講義を担当する大学生も当ゼミ生だけでなく、大分在住の大学生4名と福岡在住で「dot.」でインターンをしている大学生2人を加えて、初めて他大学の学生が講師役になってスプラウトに関わってくれることになりました。特に、大分在住の大学生1名は昨年壱岐商業高校での「スプラウト」受講者であり、「dot.」でインターンをしている大学生は豊後大野出身と、何かしらのつながりがあるということで、このプログラムを続ける意味みたいなものを感じてのスタートです。

では、このプログラムの映えある第1回はどのように進んだのでしょうか?その様子をご一読ください。

2年生のデビュー戦

さて、今回デビューを飾った2年生。実は昨晩遅くまでオンラインでああでもこうでもと話をしていた。その原因は「付加価値」の理解で、一般名詞としての付加価値と会計学上のそれは違うよって話から、頭が混乱してしまっていたらしい。

9:15にオンライン上で集合して大学生で打ち合わせ。そして、9:30にスタート。さっそくアイスブレイクからスタートして、今回参加する高校生と地域ごとに担当を持つ大学生との顔合わせ。ある街の高校生は演劇部に所属して部の慣習を変えて行こうと奮闘し、ある街の高校生はeスポーツで大活躍。あるいはYouTubeにコンテンツを作る子もいたりと、多彩な顔ぶれ。

そして、1コマ目は私から今回の主旨説明と何を学んで欲しいのかを伝える時間に。基本はこれまで話をして来た内容に準じているが、今回工夫したのはそれぞれの高校生が住む街で会社や事業を営み、生活を成り立たせる土台を提供していること、それが私たちの生活と繋がっていることを伝えることに。

大分の知り合いオールスター(笑)

大きい小さいではなく、自分がどう暮らしていきたいかを体現しているんだという話をさせてもらった。このあたりは、いわゆる「都会」になれば感じづらいところでもあるし、地方でもよくわからないところだろう。が、よく観察すれば仕組みが見える。

ここまで話してバトンタッチ。ここから90分は2年生の出番。

今回のテーマは「アントレプレナーシップ」と「経営理念→戦略→計画」の話をメインにグループワークを織り交ぜながら、事業を営むために考えておいて欲しいことをレクチャー。

アントレプレニャーここでも登場

その起点としてアントレプレナーシップを学ぶということがテーマ。特に高校生にとってはこんなイベントに参加すること自体が「一歩踏み出す勇気」が必要だろうし、親元を離れて福岡という(彼らにとっての大都会)でモノを売るなんて機会は普通にはあり得ない。ただでさえアントレプレナーシップを持ち合わせた高校生たちが何をどうして面白いアイデアを出すのだろうか。今から楽しみで仕方ない。

企業の目的は理念達成と付加価値最大化

そして、今回の授業における重要なメッセージの1つが上の写真。企業の目的をここでは「経営理念の達成」と「付加価値の最大化」と定め、なぜ企業はあるのか、企業の機能は何かを考えるように導いていく。

これを福岡でやるとしたらどうやる?

さらに少しだけ解像度を上げるとすれば、「dot.」という場所で自分たちにできることは何かを考えることが求められる。単にモノを売るのではなく、どうすれば自分たちにとって価値があるモノやサービスに共感が得られるのか。付加価値の源泉は何なのか。

これを理解するために「お祭りワーク」を行うのは直近の定番。先輩たちからしっかりノウハウを引き継いで、今回も高校生のアイデアをしっかりと引っ張り上げられた。まあ、高校生が優秀。今回ゼミから関わる人数はわずかだけど、恐らく講師役の学生も多くを学び取るに違いない。

最後は集合写真でパシャリ!

最後は記念写真を撮影して終了。授業を担当した大学生の初々しさの一方で、端的にメッセージにして伝える力の高さ、グループワーク内での(ほとんど初顔合わせとは思えない)コミュニケーションの良さがこの雰囲気を生んだに違いない。

終了後のメンター側からのコメントでも「高校生が思っていた以上にしっかり発言できていて、本当にびっくりしました。みんなアウトプットが上手ですね…!!」というコメントや、「皆さんの雰囲気がすごく良くて終始和やかな雰囲気だったのも印象的でした。お互い自然にフォローし合いつつ、しっかり教えるべきことを伝えているなぁと」というコメントもありとりあえずは成功と言えそう。

何はともあれ、無事スタートできたことに感謝し、関わってくださる皆様に本当に感謝、感謝…。

ふりかえり

実は昨晩から鹿児島にいて、某セミナーの講師をしての車中。午前はスプラウト大分、午後はセミナー講師と6時間集中力を要することに。昨晩からの寝不足もあって、大学から鹿児島中央駅までのタクシーでは大きなイビキをかいて寝てしまっていたらしい。運転手さんに申し訳なかった。

それはさておき、今日デビュー戦の2年生は上々の立ち上がりではなかったか。堂々と伝える必要があることを伝え、高校生にも聞き取りやすい声で説明し、恐らく同席していて初めて聞いた大学生も授業内容を理解できたのではないだろうか。

また、参加してくれたあるマチの高校生の様子を見たある街のメンター(社会人)が「たいぶ勉強になったようで、終わってから、これは福岡の人には合わないかもとかこれ売りたいけど現実的じゃ無いかもなど何売るかめちゃめちゃ悩んでました。今日だけでも凄く良い経験になったと思います」と知らせてくださった。少しでも高校生の行動変容をもたらすキッカケになれば良いのだが。

あるいは昨年まで講義を受けていた側の大分県在住の学生についても、社会人から「Tくんとランチ行ってきたんですが、めちゃめちゃこのプロジェクトに思い入れがあるそうで良い流れだな〜〜〜と思いました。卒業生が後輩指導に回るの激アツ!」というコメントをくださってありがたい。

次回は1月14日(日)の朝から。最終的な成果を見ないと正しく判断できないが、2回+1回(実習)+1回のふりかえりというショートバージョンでも授業が成り立つのだとすれば、これを展開していくこともあり得る。じっくり取り組んでいきたい。

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