何人もの目からウロコを落としまくったExcel「VLOOKUP」完全攻略法と、Excelを本で学んではいけない理由。

お疲れ様です。つっつんです。

この記事では、Microsoft Excel の超初心者、初心者の方向け、またはエクセルを業務上教えなければならない方向けに、

エクセルってこんなソフト
エクセルはこう捉えると習得が速くなる

といったコツを、登竜門的関数である「VLOOKUP」の解説を元にお伝えできればと思います。

Excelは表計算ソフトって言うけれど

エクセルって何?と問われれば、当たり前のように「表計算ソフトです」と答える方が大多数だと思います。

では、「表計算」って何でしょう?

こんな解るようで解らない言葉がまかり通ってるから、Excelの面白さや便利さが伝わらないんだと勝手に憤慨しています。

表なら手書きでも表作れるし、計算は電卓で出来るやん!
実際、Excelにハマる前の僕はそんな印象を持っていました。

今の僕にとってExcelは、「データの変換、まとめ、構築ツール」です。
そして「表計算ソフト」に近しい言い方にするなら、
「表組み式演算ソフト」です。プログラミングソフトに近い感覚です。(余計難しそう?)

今は毎日のルーチンワークをスムースにしてくれ、膨大なデータから欲しいものをフィルタリングしてくれたり、頑張ればお絵描きも出来りゃ、ゲームまで作れる、大切な相棒です。

VLOOKUPはこう考えると楽しい。

さて、「ええからはよVLOOKUP(ブイルックアップ)の攻略法とやらを言うてみろ」と言うお声が聞こえそうですので、解説に入ります。

ずばり、VLOOKUPは、擬人化で習得するのが圧倒的に楽しいです。

Excelでブイルックアップを記述しようとすると、
やれ検索値だ、範囲だとよく解らないナビゲート。
混乱するのも無理はありません。

僕が教えるときは、このように伝えます。

例えばB3のセルに

=VLOOKUP(

まで書いて、「B3君!」と呼びかけ開始。

=VLOOKUP(C3,

「C3に何か入ってきたら、それをメモって・・・」

=VLOOKUP(C3,E:J,

「E:Jの倉庫に走って、一番左の列(E列)から、メモと同じものを探してきて!」

=VLOOKUP(C3,E:J,4,

「もし見つかったら、左端から数えて4つめのセルに入ってるモノをメモって、帰ってきて、メモを見せて!」

=VLOOKUP(C3,E:J,4,FALSE)

ここでB3君から質問「E列に同じのが無かったら、似たようなモノでも基準ににしていい?」
「ダメです(FALSE)」「いいよ、近い値で探してきて!(TRUE)」

いかがでしょうか?
Excelの解説を、文字だけでしてしまう荒業(笑)
もう一度命令文だけ書くと、

これをメモって、
ここに行って最初の列を全部見て、
あったら〇番目をメモって戻ってきて見せて。
あ、最初のメモと同じのが列になかったら(エラーにして/近いデータから調べて)

です。あら不思議、もう覚えましたよね。
派遣アルバイト先の先輩が、新入りの後輩に教えているようなものですから。あとは順番に関数に書き起こせばいいだけです。
上記の「これ」「ここ」「〇番目」も、関数化して複雑にできる部分で楽しみ要素だったりします。ぬふふ。

Excelは、現場によって使い方が違う

僕はこれまで、製造業の現場における材料管理でVLOOKUPを使いだしてExcelの面白さにハマりました。それまではExcel不要論者だったのに。
で次のECの現場でそれをどんどん応用して少しずつ、
考えては調べて、覚えて、応用して・・・を繰り返してきました。
20代後半から30代の頃の話です。

Excelおもろいし、資格取ってみようかな?
と何度も思いましたけど、現場で使うだけなら資格なんて勉強する時間の無駄だという結論に達し、その後も楽しくExcelを習得していっています。

Excelを習得するためのルートは、平成初期くらいまでは本で勉強するか現場で先輩に教えてもらうかくらいしかなかったのかもしれませんが、今は全く違います。ルート別に解説を試みます。

Excelを習得するルート①「情報が流れてくるのを待つ」

たとえばついこの間覚えて使っているのは、
「Ctrlキーを押しながら、シートのタブをクリックして動かすだけでシートがコピーできる」
です。Twitterでフォローしている方のツイートで知って、
即試して「うおー!」って楽しくてすぐ使いだしました。

Excel関連の発信をしてくれている方はTwitterにもInstagramにもたくさんおられます。書き方や発信されている内容(対象としているターゲットの熟練度)などで見定めて、とにかく情報に触れるようにしておくといいですよ。

ただしこれは、ある程度習得していることが素早い吸収のための要件となりますし、使えない情報、知ってる情報が流れてくることも多々あります。
でも基本タダですし。そんなもんでしょSNSって。
ながら見でExcel豆知識が増えるんですから、登録は必須でしょう。

まあ、Twitterでしたら筒井さん(@Tsutsui0524)がいいですよ。
あるあるネタでニヤニヤできますし。筒井さんですら知らないことも「知らなかった!」といってツイートしてくれるので発見も多いです。
良リプも多くて勉強になることも多いですよ。
https://twitter.com/Tsutsui0524

Excelを習得するルート②「都度、要望を言語化して調べる」

これも常に僕が行っていることです。

グラフの上手い作り方、
今やりたいことを叶える関数は何なのか、
これをこうすることはできないのか。

それを思い立ったらすぐに言語化して調べます。
ちょっと前までならググってましたけど、今はググるのに加えて、
chatGPTちゃんにも協力してもらってます。

この「言語化する」ってのが超重要で、
「Excelわからん」「Excelきらい」とか「Excelと戦う」なんて表現を使ってしまう人が、まあこぞって出来ていないことです。
完全に苦手意識からくるメンタルブロックです。
だからExcelがツンツンして見える。

余談ですが僕は通常業務中も、Excelを「Excelさん」「Excelちゃん」と呼びますし、うまく作れたブックには「〇〇君」と命名します。
過去、メルマガ構築君、メルマガパラメータつける君1号、出荷作業ルーティン君、朝イチPO把握君、おちつけ君、など数は多いです。
(これ、エンジニアさんの間ではあるあるですか?)

話を戻して、
例えばカレンダーを作りたいとか日ごとの集計をするのに非営業日を自動で塗りつぶしたいなら、「Excel 日曜日 塗りつぶし」とかでいくらでも記事が出てくるでしょうし。そういう言語化が出来ない人はホントにできないし、すぐに悪気もなく他の人の手を止めて質問します。

なんでなんですかね。自覚ないんですよね。
いいですよ。Excelちゃんをもっと好きになって欲しいですし、面白さを分かって欲しい!と思いながら喜んで解説しています。

とにかく、言語化してググるかGPTさんに聞く。
これが今の王道です。王道であるべきと主張しています。

Excelを習得するルート③「本で学ぶ」

はい、来ました。
これ、僕、やったこと無いですしなんでこれをするのか分からない、無駄な金と時間と場所を使う、権威ある悪手だと思っています。

いや、いいですよ。これが一番しっくりくる人もいるとは思います。だから山ほどエクセル本があるんでしょうし、売れるんでしょう。
でも、先ほども書きましたが、

現場によってExcelの使い方は、違うんです。
つまり本に書かれていることの100%が自分の役に立つとは限りません。
なのに「定時で帰れる」「作業が10倍速くなる」とかいうコピーに釣られて買って、貴重な金と時間を使って読み。

しかも、本を開きながらPCでExcelを触りながら・・・つまり
「えーV、L、O、O、K、U、P、カッコ・・・」とか言いつつページの該当部分を指でなぞってはキーボードで入力して。
ってやるんですよね。本なんですから。

で、やっては見たものの、
それがどう現場で活用できるかは分からないまま。

意味あるんでしょうかね、それ。

基本的にその情報、全部タダで、欲しい時に欲しい情報を調べればすぐ手に入りますし。
しかも関数は、書き方の例を用意されているところがほとんどですから、
ググってコピペすればとりあえず挙動は数秒で確認できます。

もっかい書きますけど、本で学ぶって、
意味あるんでしょうかね、それ。その金と。本を読む時間。

例えるなら、作りたいのはカレーと決まっているのに、
「カレーのスパイス100選」を読みながらスパイスの種類を勉強しますか?

それでもExcelの本を買うとすれば、
それはエンタメ需要で買うとか、雑誌の感覚で買うのが吉です。
Excelをこれから、という人は、ほぼ無駄になるので避けた方が大吉です。
無駄になってもお金をかけた方が学ぶ意欲が湧くという意識の高い方もおられるようですが。

Excelを習得するルート④「Excelのヘルプを頼りに触る」

せっかくなので、本で学ぶよりも途方もない悪手も紹介します。
Excelのヘルプ機能を頼りに、根気強くトライすることです。
あえてこれのメリットを挙げるなら、

Microsoftの言葉選びや言葉遣いを習得できるかもしれない

ってことくらいです。
これを習得しておけば、ググったりするときに活用できます。
「書式」とか「参照」とか「検索値」とか「返す」とか「配列」とか・・・

デメリット、悪手という理由は、めちゃくちゃ時間がかかるのと、
何よりストレスになることですよね。
分からんかったらググれって言ってる僕なので。
「どうすればいかに早く効率的に今の目の前の課題や問題が解決できるか」が僕にとって重要なんです。

と、こんな感じです。
引き続き、noteではExcel初学者向けの基礎を発信します。
というか基礎しか発信しません。あとは山ほどある先人達の記事を探す手段をお伝えして存分に無限の金鉱脈、オーパーツたちを掘って楽しんでいただければ十分。それは僕の使命ではありません。

ご興味があればまた。

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