バイト先での雑談　しなやかな人生

病院を抜け出し3ヶ月。

何もしない訳にもいかないので。イベント救護、検診、内視鏡、美容、外来、産業医など様々な現場を経験している。数年前より条件は厳しいが、医師免許は本当にありがたい。

ストレスは殆ど無いが、物足りなさも感じつつあり(少しだけ、笑)

同室した内科の先生と雑談する機会があった。学生時代、医局時代、この地に定着した理由、今の施設に常勤となった流れ、同期の現在(教授になった人、著名になりテレビに出ている人、病院を大きくした人、町医者を細々やっている人)などを話してくださった。

最後に「この歳では新しいことするのもしんどいしね、老健とかないかしら」と。少し控えめな笑顔でおっしゃった。

なんと返そう、なんでも出来そうな方だなと思ったが、目下で無職の人間が「そんなことないですよ〜」と言うのは変な感じがして。

「自分は専門医とか、資格をとる事が目的だったんです、その後何がしたいとか、特に無くて」とポロリと漏らしていた。

「そう、だと抜け殻みたいになっちゃうかもね」「でも人生どうなるか分からないものよ」

やりたい事を見つけようと思案を巡らせど、具体的なものが出てこず、正直焦りもある。だけど、感性に従って流れに任せてみるのも悪く無いかもしれない。しなやかに今を積み重ねていく。