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もったいない 【大庭遺跡】

2022/06/21(火)

立科町役場から少し歩いたところにある【大庭遺跡】へ。


長野県にきて驚いたことの1つは”縄文時代の遺跡が至るところにある”ということ。
小学校に縄文土器があったりして非常に面白い。
立科町にもその1つ大庭遺跡があると知り、訪れた。


行ってびっくり、
大庭遺跡は”古墳時代、奈良時代、平安時代わたる複合遺跡””とのこと。
縄文時代である約6500年前の竪穴式住居が17棟、墓が85基。
古墳時代~奈良平安時代である約1400年前の住居址18棟、高床式倉庫が1棟が検出されている。


この遺跡を見ていて考えたことは2点。

1点目は
このような貴重な複合遺跡がなぜ全国的に、いや長野県内にすら知られていないのか。
もしかしたら、私が知らないだけかも知らない。
が、少なくとも周りにいた上田市民の知り合いに聞いても知っている人はいなかった。
私の出身地である福岡県にも「板付遺跡」という複合遺跡が存在する。
この板付遺跡は多くの人が知っている遺跡の1つである。

2点目は
管理方法である。
インターネットで大庭遺跡と検索して見てみると
綺麗な遺跡を見ることができる。
しかし、実際は写真の通り雑草が生え放題となった遺跡である。

大庭遺跡


高床式倉庫の説明が書いてある看板に行く道も腰の高さほどの雑草が生い茂っており、
容易に看板を読みにいくことすらできない。

約6500年もの歴史がある非常に希有な遺跡であるのにもかかわらず、きちんと管理されていないことに私は非常に疑問と”もったいない”と感じた。立科町の人々、また行政の方々はこの遺跡に関してどのように思っているのか非常に気になる。

また、このような文化的には非常に価値があるが
知られていない遺跡が日本にどれほどあるのだろうか。


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