『ウィルビーから世界のスターを輩出したい』株式会社ウィルビー・インターナショナル 代表取締役 平形澄子さん
アーティストのマネジメントも行う通訳・翻訳会社である株式会社ウィルビー・インターナショナル代表取締役の平形澄子さんにお話を伺いました。
プロフィール
出身地:東京都
活動地域:日本全国・アメリカ・ベトナムなど世界各地
経歴:啓明学園中学校卒業後に渡英し、イギリスの美術専門学校卒業。帰国後制作会社に勤務の後、株式会社ウィルビー・インターナショナルを設立。
現在の職業及び活動:株式会社ウィルビー・インターナショナル代表取締役。通訳・翻訳と、アーティストのマネジメントを行う。
座右の銘:シンプルに生きる
『表現する人を増やしたい』
Q1 どのような夢やビジョンをお持ちですか?
平形澄子さん(以下、平形 敬称略) 「言葉が分かると世の中は一つになれる」という理念が昔から私の中にあります。
言葉とアーティストを育てるのは同じことなんです。それは感動を与えていくことです。
いい通訳といい翻訳を続けながら、アーティストをどんどん増やしていけたらいいなと思っています。
記者 平形さんにとっての「アーティスト」のイメージを教えてください。
平形 アーティストは言葉以外の何かを表現している人ですね。役者もアーティストですし、制作して何かを造っている人もアーティストです。バレリーナとかもアーティストですね。
Q2 その夢やビジョンを具現化するために、どのような目標や計画を立てていますか?
平形 普段、通訳や翻訳など言葉を扱っていますが、これから先、商売として「言葉」を考えたときに、どんどんなくなっていくと思います。
例えば、契約書の翻訳などはAIでもできるようになるでしょう。通訳もあと5、6年すると機械でもできるのではないかと思うのです。
そうすると、商売として別のことを考えなくてはいけませんよね。
今は中国でも舞台をやっていますが、どんどん海外に出ていけたら面白いですし、舞台だけではなくてテレビや映画にも取り組めたらさらに面白いと思っています。
そして、育てたアーティストがいつの間にか「世界のスターになってしまったね」となったらいいですね。ウィルビー・インターナショナルというのは、世界的になれるよという意味なんです。
現在は2.5次元ミュージカルというのが流行っていて、それに出ている俳優で人気のある三浦宏規を育てています。
『実際に現場を踏むことが大事』
Q3 その目標や計画に対して、現在どのような活動をしていますか?
平形 実際にプロとして活動していくには、次から次にお芝居を入れていくことですね。
ただ歌や踊りの勉強をして上手くなるだけでは絶対無理だと思います。実際に現場を踏むことが大事です。
うちの俳優たちは、テニスの王子様から始まることが多いのですが、それこそ素人に毛が生えた程度の頃から現場にどんどん入れています。現場をやり続けることで、5、6年後にはフジテレビのドラマに出るまでに育っています。
『仕事は楽しくないといけない』
Q4 そもそもその夢やビジョンを持ったきっかけは何ですか?そこにはどのような発見や出会いがありましたか?
平形 「言葉だけではつまらないな。通訳や翻訳だけでは地味だな」と思っていました。
会社を設立してすぐに山口美江というバイリンガルの女性を輩出しました。ニュース番組やビートたけしさんの番組などにたくさん出ていました。山口美江によってバイリンガルという言葉が本当に有名になりました。
そういう人を育てると社会の反響がすごく大きいんですよね。翻訳した本を出版するにしても、山口美江の名前を出すと売れるわけです。
その経験から、人を売り出すことの大事さと、知名度を上げて世界を広げていく面白さを感じましたね。
アーティストを育てることで出会う人も変わってきます。そうして自分の世界を広げていき、多くの人と接点を持つことが楽しいですね。
Q5 その発見や出会いの背景には、何がありましたか?
平形 実は私は若い頃、女優になりたかったんです。中学の3年間は日本で過ごしましたが、それ以外は海外で過ごしていて、海外で生活する中でイギリスの舞台に出たりしていました。そういう世界を面白く感じていたんですよね。
仕事をしていると大変なこともあると思いますが、せっかくだから色々なことに挑戦しながら自分の世界を広げていく方が面白いと思うんです。仕事は楽しくないといけないと思っています。
記者 世界を広げていきたいという思いはどこから湧いてくるのですか?
平形 両親からも自由に育てられましたし、海外で過ごす期間も長かったので、社会は日本だけではないということを知っていました。
そうすると、日本に帰国したときに日本社会は窮屈で奇妙なことばかりでした。20代の頃、会社の男性に誘われて一緒に遊んでいるだけで「付き合っているの?」と言われてしまったり、サラリーマンが男性だけで集まってご飯を食べていたり、日本では当たり前のことかもしれませんが、不思議なことはたくさんありましたね。
だから、自分の育った環境の中で世界が広いということを知っていたからだと思います。
記者 平形さん、本日は貴重なお話をありがとうございました。
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【編集後記】
今回インタビューを担当した藪内、高橋、吉村です。
優しい言葉の中にも平形さんの芯の強さとバイタリティを感じました。言葉の世界とアーティストの繋がりが聞けて、新しい発見がありました。
ウィルビー・インターナショナルという会社名そのものが平形さんの夢でありビジョンなのだなと感じました。
世界的なアーティストを輩出されることを応援しております。
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この記事はリライズ・ニュースマガジン”美しい時代を創る人達”にも掲載されています。
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