間違っていること

私は基本的に0か100か、物事白黒はっきりさせたいタイプ、ではありません。
人の数だけ事情があれば理由があればイレギュラーもあると思っています。
だから自分が正しい、というような主張をすることはあまりない方だと思っているのですが、これは呟かせてください。

飲食店をやっている以上、こういうことが起こることはわかりきっていたのですが、もう呆れてしまって。
写真撮影問題です。
今後も間違いなく起こることだと思うので(この前提が既に悲しい)、初めての今回だけはお許しください。
久しぶりにnoteを書くというのに、こんな愚痴になってしまうこと、情けないのですがお許しください。

制限していること、その理由

Instagramのプロフィール画面にあるハイライトの「ご案内」、敷地入り口の看板、そしてメニューに、写真撮影に関するお願いを記載しています。

・存分に写真撮影されたい方はご遠慮ください。
・写真撮影は、お手元の飲食物のみ、1〜2枚程度でお願いします。一撮入魂。店主の住居でもありますので、防犯上の意味も兼ねて、その他屋内、庭等の撮影はご遠慮ください。

いくつか理由があります。

まず当店において、もっといえば飲食店において、まるで隅から隅までカメラに収めるかの如く撮影する姿勢が、他のお客からみて全く気持ちの良いものではない、不快なものであると思うからです。
当店のように静かな、落ち着いた空間、時間に価値を置くお店にとっては、排除すべき営業妨害です。
ただ、写真撮影それ自体が悪いものだ、といいたいのでは全くなくて、何事にも限度というものがあります。
何かしらの制限を明文化しなければ伝わらないので1枚、もしくは2枚としています。
1枚だとミスをしたら悲しいので、2枚です。

もうひとつの方が実は重大で、「その他屋内、庭等は撮影禁止」としているのは、防犯のためですが、それだけではありません。
私には一緒に生活をしている家族がいます。
居住を兼ねている建物なので、営業中に家にいる時は少し気を遣ってもらって静かめに過ごしてもらっています。

布や障害物で、しっかり見えないように、入れないように区切ってはいますが、悪意をもって覗こうと思えば覗けますし、入ろうと思えば入れます。
プライベートエリアに見知らぬ人の視線や進入があることは恐怖に他なりません。
何より今はネット社会、どこでどう悪用されてしまうかわかりません。
その前提があって、建物内や敷地内が撮影されてSNSを含めてインターネット上に公開されてしまうことで、家族が不安や恐怖を感じてしまうのは、何を差し置いても防ぐ所存です。
そのため、「屋内の撮影禁止」はついでで書いているわけではなく、本当にやめて頂きたくて書いています。

エゴサーチ

たまに「珈琲 綴」で検索します。
いわゆるエゴサーチというやつです。

それで先日いらした方がInstagramで投稿をされていたんです。
見てみると複数枚投稿してあって、飲食物や看板のみならず、玄関から廊下へと抜ける目線、喫茶室スペースの店内写真、メニュー写真、自身の席ではないところからの角度の写真までありました。
抽出中は目線を手元に集中していますし、それ以外の時もあまりお客さんの方はジロジロ見ないようにはしていますが、一応気は配っているつもりなので「え、そんな写真いつ撮ったの!?」というような写真があって、心底驚き、私でさえ若干の恐怖を感じました。

上記のように注意書きを何箇所かに記しているにもかかわらず、これだけの写真をSNSに投稿する行為はとても看過できないと思い、その投稿に対して以下のようなコメントをしました。

お越しくださり誠にありがとうございました。珈琲 綴と申します。
大変恐縮ですが、当店における写真撮影は「飲食物のみ1〜2枚程度でお願いします」「店主の居住も兼ねているのでその他空間の撮影はご遠慮ください」とメニューその他掲示でお願いしております。他の皆様にもお守り頂いていることでお店の空間が保たれています。
もし次にお越しくださる際はどうぞご承知おきくださいませ。融通が利かない性分で大変申し訳ありません。
何卒宜しくお願い申し上げます。

何か返事があるだろうか、と思っていましたが、その日は何もリアクションなく。
翌日、つまり本日7月30日に改めて見てみると、なんと私のコメントが削除されていました。
加えて#珈琲綴 というワードも消えていて辿れないようにされていたのです。

間違っている

私が腹立たしく思うのは、写真をSNSにあげられたからではありません。

せっかちな人でなくても、人は意外と盲目なもので、扉やメニューに何かお知らせのようなものが掲示してあっても気づかないことが多々あります。

だから注意書きを流し見しただけで気づかなかったということもあると思います。

しかし自身のしたことが「お店とお客」の関係性の上で過ちであることが明白であり(お店の利用にあたっての約束事を破ったこと)、直接のコメント(いわば「抗議」)がきたのであれば、素直に謝ればいいではないですか。
それでおしまいだったはずです。

それを、コメントを削除して無かったことにして、自分の非を認めない。
#珈琲綴 を削除したことから、面倒なやつから逃げ果せた、と思っているのだろう。
このコメント削除というやり方は、絶対に間違っている。

きっとその人は「せっかくの自分の投稿の見栄えを汚してきた煩いやつ」程度にしか思っていないのでしょう。
その投稿を見たその人のフォロワーは、「撮影してもいいんだ」あるいは「撮影している人がいた」とトラブルになるかもしれない。
インターネット上の自身の投稿の責任を、全く軽んじている。
しかもその方、26歳ですよ(プロフィールに記載されていた)。
いい大人が、何をやっとるんですか。
過ちを犯したら、まずは「ごめんなさい」と謝るものでしょう。
臭い物に蓋をして逃げながら見かけだけを取り繕うなど、かっこ悪い大人だ。

最初で最後

こんな読まれる方が不快にしかならない愚痴100%の投稿は最初で最後にしたいと思います。
あまりに酷いと思ったもので、ただインスタグラムには書きづらかったもので、こちらに吐き出させて頂きました。私の心が荒んでいるのかもしれませんね。
今後もあるでしょうが、極力、自身のうちに秘めます。
(ツレには愚痴ってしまうでしょうが…)

一応書いておきますが、9割9部、良いお客さんです。
良い悪いで書くのもあれですが、あえて書きますと良いお客さんなのです。
これを読んでくださるような方は、間違いなく良いお客さんなので、本当にただ私の愚痴に付き合わせてしまう形となってしまったでしょう。

大変申し訳ありませんでした。
こんな私ですが、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。笑

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