だいっきらいで顔も見たくない人

大嫌いで顔も見たくなくなった人がいた。
人の気も知らないで人が不快になることばかり言う人。
怒りと悲しみで胸が苦しくなって、家までの終電もない時間に飲み会から飛び出した。

ほんとはぶん殴りたかった。
何を考えてそんな無神経なことが言えるの？って、何で人の気持ちを考えずにそんなことが言えるの？って。
どんな意図で言ったの？って。

一瞬で大嫌いになったし今も大嫌い。

だいっきらい。

どこで何をしてるかなんてどうでもよくて、さっさとこの世から消えてしまえって思ってさえいた。

傷つくことを言ってきた後にしばらくしてから何か物を渡された気がする。
友人を1人挟んで私に話しかけてきて、それで「これで許してくれ」っていう下心が筒抜けで気持ち悪かった。
そんなので許されると思ってる浅はかさも大嫌いになった。
物に釣られて機嫌を直すような女じゃないよ、私は。

心から謝ってよ、謝っても許さなかったかもしれないけど許す許さないの話はそれからだし、まぁでも嫌いになっていたから何を言われても無視していたかな。
なら変に謝らなくて正解だね。良かった良かった。

やっぱり人を1回嫌いになったら私は一生嫌いになってしまうな。

あの飲み会を飛び出した後に私は最寄り駅までたどり着くことが出来なくて、結局タクシーで6000円くらいかけて家に帰った。
タクシーの後部座席で死んだみたいに天井を見上げていた。

「人の気持ちを考えない人は大嫌いだ」って思った。
そんな人と金輪際付き合いたくない、死んじまえって思った。

でも私は少し大人になったから機嫌を直して仲直りすることにした。
気まぐれだよ、ただの。
ただの思いつきで、何年か無視していたけど話してみてもいいかなと思ったから話してみることにした。

話をしてまだ嫌いだったらもう一生バイバイ、もう今後話すことは無い。