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ウクライナ戦争について思うこと(偏見含む)

戦争は人類最大の悪である。どんな理由があり大義があっても戦争に正しいも間違いもない。悪である。人間を獣以下の存在に陥らせる。なので、ウクライナに戦争を仕掛けたロシアのプーチンはまさに外道非道だ。

だが、プーチンが非道というのを前提として、ロシアだけに原因があるとは言えないのではないか。ウクライナの親米政権(ネオナチ)誕生のクーデターやNATO加盟への動きはアメリカが謀略的に関わっていて、その行動はロシアへの挑発と取られてもおかしくない。

東欧圏は人種の坩堝であり、民族や宗教的に紛争のきっかけになってきた。ある程度の歴史を調べないと本質はわからない。オリバーストーン監督のドキュメンタリー『ウクライナ・オン・ファイヤー』を見ると近年この地域で起こってきたことが理解でき、戦争のベースに何があったか、ある程度はわかるはずだ。

なので、今のメディアの報道は話半分で受け止めている。さらに、1990年代のユーゴ紛争から戦争広告代理店なるものが登場し、ネットの発達で、戦争当事国は自らプロパガンダをネットやSNSで流していて、情報戦も複雑になった。それには自らを有利に進めるため、国際社会を味方につけるために、デマゴーグを飛ばすことも厭わない。

そして、日本の大手メディアは戦地には記者を派遣せず、フリージャーナリスト頼みで、海外の報道を垂れ流すだけ。それもロシア側からの報道はシャットアウトされているため、西側の「ウクライナ頑張れ」「ロシアは残虐非道」「プーチン独裁者」という情報だけが独り歩きしている。戦争の本質などわからないコメンテーターのコメントなんて、何の価値もない。どさくさに核武装論なども出始めてきた。

このようなバイアスのかかった一辺倒の情報により、大衆も一種の興奮状態に陥り、戦争が肯定され、国民が戦争を求めるようになり、政府や軍部だけではなく国民も一緒に突っ走ってしまったのが、日本の先の戦争であったと思う。だから、日本のメディアももっと冷静な報道ができないのかと思うが、そもそも自分たちで取材していないのだから、報道とも呼べない。恐ろしいまでの劣化が進んでいる。危ない傾向だ。

しなければならないのは武器供与以上に、即時停戦だ。日本ができることは、中立国とともに、停戦に積極的に関わることだと思う。アメリカと歩調を合わせるだけではなく、独自外交でできることがあるはずだ。

ロシアは国際的にも完全に孤立した。民間人虐殺という情報も出て、お互いに引くに引けない状況に陥りつつある。恐れるのはウクライナ軍や民兵がゲリラ化し、イラクやアフガンのように泥沼の戦いに陥ることだ。

でも、これは日中戦争時の大日本帝国と同じ立場となったのではないか。満州国を建国し、国際連盟も脱退し、そして日中戦争から太平洋戦争に突入し国は破滅寸前まで陥った。そのような経験を生かし、ロシアやプーチンに自制を促せないものか。そんな気骨のある政治家が与党、野党にいるのかどうか。

なぜ戦争はなくならないのか。市井の人間は戦争なんて起こってほしくない。そんなの当たり前だ。

しかし、残念ながら人間には征服欲や権力欲などもある。権力を手にした人間はまさにその権化と言えるだろう。そういう輩の中には戦争をしたい人間は一定数いるだろう。それは戦争をすれば儲けることができる人とそのおこぼれに預かる権力者たちだ。

だが、そういう人間たちは自分たちの手を汚さない、自ら戦場に立たない。国同士の思惑で犠牲になるのは戦場に出る若者を中心とする兵士や、一般市民だ。人の人生を最悪の形で狂わせるのが戦争だ。

戦争が起こるたびにいつも思う。人殺しをしたい、戦争で勝ち負けをどうしても決めたいならば、権力者同志がロシアンルーレットで決めれば良い、と。

書いていていたたまれなく成ってきた。

ぼくが関わっているスポーツ界でもロシア人選手の排除が進み、ウクライナ人選手は兵士として戦っている人もいる。スポーツと政治は本来切り離すべきだが、どうしても結びついて利用されてしまっているのが現状で、結局、選手が不利益を被るだけだ。

僕は写真編集ソフトや動画関係のバンドルなどはウクライナで開発されているものを使っている。その製品を購入することで、わずかばかりの募金となればと思っている。

とにかく心ならずも戦うことになったウクライナやロシアの兵士、ウクライナ国民に一刻も早く平和が訪れ、日常を取り戻せることを心から願っています。世界中の人々に幸多からんことをー。



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