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【生活】マジカルアワーの住人#45

今日は仕事でお豆腐屋さんの取材に行くため、5時半頃に家を出た。いつもの起床時間なので眠い眠い。

でも、その時間に外へ出て気づいたことがある。

私の部屋は窓が西向きなので、午前中は陽射しが射し込んでこない。太陽がしっかり昇らないと「明るくなったな」と感じられない向きだ。

だからこの頃は朝が遅くなったと思っていたのだけど、その時間に道路へ出てみるとこれが結構明るかった。


東の空は紫とピンクが混じった薄雲が広がっていて、見本のような東雲色。
西の空にはまだ高いところにある満月。古代は銅鏡に例えられたのがよく分かる、白い鏡のような月だった。


ちょっと胸が苦しくなるくらいきれいな空だった。
左右に夜と昼を眺めながら時間の狭間に立っているという感じがした。

あっという間に雲が朱色に変わり、金色に変わり、空もだんだんと水色に近づいて、
川面はまだ灰色なのに、入り江から遡ってきたか弱い波だけは雲と同じ金色だった。

たった数分のその移ろいを誰かに見せたくてスマホを構えてみたけど、カメラにその色はぜんぜん映らない。色調整なんかしている間にこのショーが終わってしまいそうだったので写真を撮るのはすぐに諦めた。


誰か、今朝の空を見ていませんか。

世界の始まりはきっと毎日とっても美しいよ。

めちゃくちゃ眠かったけど、今日はそれを目の当たりに出来て、早起きして本当に良かった。


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