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天の敵 観劇感想

下北沢本多劇場で上演の「天の敵」を観劇。
2017年に公演されたものの2022年版。
その前にも45分の短編から、長編になったという脚本とのこと。

人にとって何が最も良い食事なのか。
飢えや飢饉、食糧難などから身の回りで口に出来るものが何かないかと探すことになるかもしれない。

結局122年生きてしまってる男の話。

ある研究の成果が出始め、研究への協力者も得ることになり、この研究は安定し始める。

夫の若さに、妻は自分の老いを停めようと同じ被験者になる。

ここで妻は、夜で歩くこともできず、食事という贅沢も出来ず、生殖機能も失われてしまい子作りもできない余生に飽き始める。

ただ単に若さ、老いを停めるという目的の彼女と。

この研究がいつか医学の進歩、人類のためとなるとの思いから、続けている男との差が出てくる。

男は若さのためにやっているわけではないからだ。

50年経過し研究の成果に一光りの光明が現れたが、代替わりした協力者は、若さを求めてしまう。
研究を続けるためといいつつも、魂胆の違いが見えてくる協力者。

金なくても、美味しい料理を食べられなくなっても、性の快楽が無くなる歳になっても、仕事がなくなっても、年老いても、病になったとしても、
楽しめる何か本質的なものがないとダメだね。

ある所からやってけないなと思った。

会社なんて歯車だろうし。
どんどん若い人来たら取り替えたらいいんだし。

とか言ってると1人世間から離れ自分遊びで完結しちゃいそうだね。

フライヤー


上演まで舞台セットスケッチ


色付けた。

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