外資系投資銀行やトレーディングで活躍している人は好きなことではなく、得意なことをやっているんです。

「好きなことを仕事にする」という言葉が世の中にウケているようですが、好きなことで食べていくのは大変です。あなたが好きだと思っていることは他にも好きな人がたくさんいるということです。例えば「ヨガ」が好きだとしましょう。日本中でヨガをやっている人たちの中で、あなたのヨガのレベルはどの辺りでしょうか？おそらく下から数えた方が早いのではないでしょうか。それでは食べていくことは難しいとお思います。

スティーブ・ジョブズが「好きなことをやるべきだ」といっていました。しかし、彼自身は「ヨガ」が好きでしたが、食べていくためにコンピュータの基盤を作っていました。

外資系の投資銀行やトレーディングで働いている人も同じことが言えます。元々、金融が好きな人もいるかもしれませんが、本当は得意なんです。子供の頃から1日何時間も勉強することを何年も続けられる人たちです。必要な法律や数学の法則をどこまでも勉強したり、新たな確率論やアルゴリズムを分析したり、膨大な数字を一つの間違いもなく並べていくことが得意なんです。何千という数字が並んでいる中で些細な間違いを一瞬で見つける脳力を持っているのです。

好きなこと、得意なことがよくわからない人へ一つアドバイスできるとすると、「得意なことー好きなことー得意なことー好きなことー得意なことー好きなことー」これを延々と考え続けるともしかしたら何かを見つけるきっかけになるかもしれません。