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「もしかしたらこれは読書会なのかもしれない」@積読読書会

タイトルのコメントは、誤解のないように申し上げれば主催者であるクリエイティブ司書の小宮山がぽろりした一言である。

いつもは「『いい本売ってるな』って思ったらね、かつて自分がその店に売った古本でしたよ」に代表される狂気の沙汰みたいなコメントが飛び交う積読読書会であるが、今回御参加いただいた皆さんは何だか読書会慣れしてらっしゃるというか、オーソドキシカルな健全性に満ちているというか、だいたい全員がちゃんと黙読タイムにすっきりと積読を読んでいたのは久しぶりというか・・・とにかく非常に健全な読書会の雰囲気が漂う第7回積読読書会であった。

そんな中で、あ…もしかしたら僕が主催しているのはきちんとした読書会なのかもしれない!なんて思ったわけである。じゃあ今までは何を主催していたんだというイジワルな質問はやめにしていただきたい。積読読書会はあくまで積読読書会であって、したがって、積読読書会はあくまで積読読書会なのだ・・・。

⇃第7回積読読書会告知記事↓

⇃積読読書会まとめマガジン↓

📚新規の御参加を歓迎いたします

第7回積読読書会が非常に読書会チックな健全さとスムーズさで執り行われたのは、もしかするとご新規様が4名もいらっしゃったからかもしれない。しかもそのうちほとんどの方はこの小宮山剛のnoteを読んで御参加を決意されたというではないか。こんな記事を読んで参加を決めちゃうくらいだから相当にデンジャラスな方かと思いきやとても清廉潔白で楽しいお話をされていて、もう本当にありがとうございますとしか言いようがない。

とすると、積読読書会に参加すれば参加するほど何か通常の読書会とはかけ離れたことを言い出すようになってしまうのかもしれない・・・。

今回も古参の参加者さんからは「読んでしまったら、その本とはお別れなんですよ」、「下水管のことだけ集めた本があるんですよ」、「読みたいし好きな内容だからこそ、読まずにとっておくんだよね」などと、およそ読書会での対話とは思えないような発言がいくつか飛び出していて恐ろしいかぎりである。

「いや、これこそが本当の読書家の発言である」。
ひとかけらでもこんなことを思ったあなたはもう積読の深淵を覗きかけている。積読を積むとき、積読もまたあなたを積んでいるのだ。

第7回積読読書会

さぁ、参加すれば参加するほどクセになる、抜け出せなくなる積読沼へご一緒しませんか?今までご新規様が居なかった回は一度もないという嬉しい状況ではあるが、もしご新規様のご加入が止まってしまえばその時は我々積読人が沼の中で窒息死息絶えるしかないのかもしれない・・・というわけで、次回もご新規様の御参加を心よりお待ちしております。次回「第8回積読読書会」の開催予定は下記の通りとしておりまして、またこの小宮山剛のnoteにて告知記事を改めて掲出いたします。

📚第8回積読読書会の開催予定(たぶん)

第8回積読読書会
・日程:10月23日土曜日(電信電話記念日、津軽弁の日、化学の日)
・時間:20:00~

📚第7回積読読書会で紹介された本たち

今回は、北は岩手~南は鹿児島と全国津々浦々から多くの方にお集まりいただいた。毎度ながら、このnoteやSNSでぽんと告知するだけの怪しi・・・ちょっと特殊なイベントにこうして御参加いただけることに驚かされるばかりである。非常にウレシイ。

そんな皆さまは下記のような積読をお持ちであった。気になるという方は、できれば各出版社さんのホームページからとか、もしくは最高の手段である「最寄りの書店で購入」(下記記事参照ください)という方法で、それぞれの御本をご入手いただきたい。ここでは、ビジュアルの都合と品揃えの多さからAmazon.jpのリンクを掲載いたす。

☑『「色のふしぎ」と不思議な社会』

☑『バージェス頁岩 化石図譜』

☑『妄想する頭 思考する手』

☑『これはただの夏』

☑『セイラー教授の行動経済学入門』

☑『レシピを見ないで作れるようになりましょう。』

☑『ルックバック』

☑『きりえや偽本大全』

☑『ヤバイ鳥』

上記リストの最後『ヤバイ鳥』を紹介したのはクリエイティブ司書・小宮山なのだが、僕はこの本を『ざんねんないきもの事典』風のテンションで「子どもたちに読んでほしいな~☆」などと考えながら椎葉村図書館「ぶん文Bun」にディスプレイしていた。ところがちゃんと読んでみたところ、この表紙のタチヨダカさんの説明だけでも「あ、この本はヤバイわ」と判る危険な本であった。このことは私が司書職に就いているということをふまえ、懺悔したいと思う。

とはいえ『ヤバイ鳥』を勧めることをやめるかどうかと言われれば決してそんなことはなく、もう皆さんにこの本を読んでいただきたい。ちょーおすすめである。こんなに面白い文章で鳥のことを知ったら、そりゃ忘れんだろうなという一冊である。ぜひ、大人の方のスタビライザー的役割を添えたうえで(笑)子どもさんたちにも読んでほしい一冊である。

📚積読ってなんだろう

文末についでのように書いてしまって恐縮なのだが、この積読読書会では毎度のように「積読ってなに?」という答えのない不毛n・・・いや非常に有意義かつ先鋭的でパイオニアな議論が交わされている。

ただ本を紹介しあって感想を交わしあうだけなんて、つまらないじゃないですか。

「積んじゃってる」(積読・罪読)という共通の罪悪を抱えたものたちの集いは、ある種の結託に満ちている。ぜひ皆さんも、広がりゆく積読の輪に加わってみませんか。

怪しくないよ。本当だよ・・・。

本当だよ・・・。