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椎葉村図書館「ぶん文Bun」

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小宮山剛が「クリエイティブ司書」としてデザインした秘境・椎葉村の図書館「ぶん文Bun」について書いた長めの記事はこちらに上げます!
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記事一覧

「かえりたい図書館」をつくる、深める、広める:椎葉村図書館「ぶん文Bun」のソーシャルイノベーション

※このnote投稿は『専門図書館 特別号2023』において掲載された拙稿『「かえりたい図書館」をつくる、深める、広める:椎葉村図書館「ぶん文Bun」のソーシャルイノベーション』についての転載許可を専門図書館協議会機関誌委員会様よりいただき掲載しているものです。これを機に、ぜひ機関誌『専門図書館』へご興味をいただけますと幸いです。 1.はじめに本稿は、地域おこし協力隊などの立場でKaterie・ぶん文Bunの立ち上げ運営に関与し続けている「クリエイティブ司書」こと小宮山剛が、

椎葉村地域おこし協力隊「秘境の文筆家」の募集がはじまっている

🖊秘境の文筆家2024年1月19日の記者会見でようやく発表できた「秘境の文筆家」プロジェクト。直木賞作家・今村翔吾先生が設立された「一般社団法人ホンミライ」と連携した作家修行プロジェクトです。 椎葉村地域おこし協力隊制度を活用するのでベーシックインカム的な給与があるのはもちろん、任期最大3年間のうちは家賃がかからないのも魅力的。地域おこし協力隊として役場の仕事をして「空き時間は書いてていいよ」ではなく、執筆や、書くための取材もすべてが仕事になるという仕組みであります。 何

第35回積読読書会告知+第34回積読読書会レビュー

積まれよ、さらば救われん。 言いたいことは、それだけだ。 積みましょう、読みましょう、買いましょう。 📚第35回積読読書会は2024年2月29日木曜日<夜>開催第35回積読読書会の開催について2024年2月29日(木曜日)の21時00分からと予定しております。下記開催要項とスケジュール感をご確認いただきましたら、お申し込み用のGoogleフォームから参加のお申込みをお願い致します。 🖊積読読書会とは・・・? 🖊第35回積読読書会について 🖊積読読書会でやること

「図書館ではたらく」ではなく「図書館×something」な人のためのミッション「シン・クリエイティブ司書」募集!

皆さまごきげんよう、クリエイティブ司書・小宮山剛(東京から椎葉村へ移住、福岡県出身)です。 みなさまご機嫌はいいですか?私はご機嫌よいです。どれくらい機嫌がいいかというと『荒涼館』(チャールズ・ディケンズ)の2巻までくらいは一息でなんとか読み切れるかもしれないというほどに機嫌がいいです。 🖊クリエイティブ司書、そして地域おこし協力隊司書たちの系譜さて、私が椎葉村地域おこし協力隊「クリエイティブ司書」に着任したのは2019年4月のこと。それは2020年7月の、椎葉村図書館「

第33回積読読書会告知+第32回積読読書会レビュー

このところ告知が遅れがちになってしまっていた積読読書会。 ふふふ、11月は余裕をもってお知らせをさせていただきますよ。 ふふふ。 いひひ。 積まれよ、さらば救われん。 「救われん」と入力すると「スクワレン」と変換されるのですが、なんだか洗剤の名前、あるいは植物由来成分の名称みたいですよね。 ・・・さぁ、長くなる前にプラクティカルな文章を書いていきたいと思います。今日もいってみよーーう!! 📚第33回積読読書会は11/23日木曜日<夜>開催第33回積読読書会の開催

なぜ椎葉村図書館「ぶん文Bun」の著名人コラボイベントは「地元のため」になるのか

🖊作家・原田ひ香さんと、小説紹介クリエイター・けんごさんにお越しいただきますこの記事を書こうとしている10月26日、僕は湧き立ち浮き足立っている。なんと言ったって、明後日10月28日には作家・原田ひ香さんと、小説紹介クリエイター・けんごさんが椎葉村にやってくるのだ。 椎葉村図書館「ぶん文Bun」(宮崎県・椎葉村の公共図書館)では、10月28日15時からお二人のトークショー「なぜ小説に生きるのか」を開催する。 原田ひ香さんとは、第4回宮崎本大賞にて『三千円の使いかた』が大賞

秘境に来たころ(椎葉村図書館を立ち上げて)

🌲辿る記憶2023年4月24日。 24の日だ。 24という数字はいい。なにせ僕は(これはもう1,629回も書いてきたことだけれど)ジェームズ・ディーンと同じように24歳で死ぬのだと思っていたのだ。24は大好きだ。 もう34歳も近い。圧倒的に理不尽な時の流れを身に染みて感じつつ、どうだもう64歳も間近じゃないか、生きていけるじゃないかという気概も感じる。尿酸値が9.8あろうが、知ったことか。僕はいま一人ではないのだ。生きていかなくてはならない。 そのようにして34歳も近

即興で一時間喋り倒さなければいけなかった話(地獄の淵まであと一歩)

本日は宮崎図書館連絡協議会県北支部の皆さまに椎葉村図書館「ぶん文Bun」へお越しいただき、見学+小宮山剛の講話(きっと楽しい)という時間をお過ごしいただきました。 久々に、Zoomではなくリアルの講話。楽しみにしていたんです。 でも講話時間が「13:50~14:10」だった(と思っていた)んですよね。やけに短いなと。 (地獄のはじまり) まぁ僕も深く考えずに「随分都会の人はお忙しゅうおますなぁ」くらいに思っていたんです。 (アホやなぁ) +*+*+*講話の場にて+*+

「僕は足軽になりたい」(今村翔吾さんの「正直きつい」を受けて秘境の図書館職員が考えてみた)

◇今村翔吾「直木賞作家が『正直きつい!』 図書館への切なるお願い」(『文藝春秋』記事タイトル)1月21日。『文藝春秋』さんのオンライン記事にこのような見出しが踊った。発端は同記事にもあるとおり、今村翔吾さんの1月9日のツイートだ。 ↑とりあえず上記に引用はしてみたものの、文藝春秋さんでインタビュー動画が公開されたことが物語るように、図書館による複本の大量貸し出し(無料!)というのは「到底Twitterで語り尽くすことはできない」問題である。ぜひ関心のある方は『文藝春秋』当該

キャッチコピーコンテスト「ぶん文Bun賞」で日本の読書シーンを応援したい

椎葉村図書館「ぶん文Bun」のクリエイティブ司書、小宮山剛です。 第168回芥川賞・直木賞が発表された翌日にリリースしたキャッチコピーコンテスト企画「ぶん文Bun賞」をどうしても皆さんに見ていただきたく記事をアップしております。 ※こちら↑の椎葉村交流拠点施設Katerieウェブページに詳細が掲載されております。応募フォームも同ページにあります🖊 🖊「ぶん文Bun賞」の企画意図と要項2022年2月22日に発表した「クリエイティブ司書賞」から約1年。皆さまのご応募作品39

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「図書館つくりに、秘境まで」司書キャリア講和を実施(クリエイティブ司書Instagramシリーズ)

話します!東京・福岡の変(クリエイティブ司書Instagramシリーズ)

再度の告知となるイベントもありますが、Instagram投稿のLP的にもこちらに詳細情報を掲載いたします! 東京にてリアルイベント(「本の学校」ブレストミーティング)、福岡の団体様主催にてオンラインイベント(BIZCOLI TALK)が開催されます!どちらでも椎葉村図書館「ぶん文Bun」が村の存続に寄与する意義や、図書館の運営自体がソーシャルイノベーションになっている事例をお話しする予定です。 📚BIZCOLI TALK【特集】人と知と地域を繋ぐ図書館🖊「BIZCOLI

どうして本棚がジャングルジム?(クリエイティブ司書Instagramシリーズ)

最近「この本棚はどこで発注したんですか?」とお客様にお尋ねいただくことが多い。そんな椎葉村図書館「ぶん文Bun」です。 (オリキャラのコハチローさんのTwitterをどうぞ↓) 椎葉村図書館「ぶん文Bun」の本棚は「図書館と地域をむすぶ協議会」さんを通じて東組さんに制作をお願いした、完全オリジナル製品です。 他にも愛知・瀬戸市立図書館さんなどで図書館には導入されていますが、これだけの規模を図書館にまるっと展開しているのはぶん文Bunだけです。 大学図書館や都市型の巨大図

講演・執筆情報!(クリエイティブ司書Instagramシリーズ)

◇宮崎本大賞noteで更新中のショートストーリー「好きなページはありますか。」クリエイティブ司書・小宮山剛が連載しているショートストーリー「好きなページはありますか。」は、宮崎本大賞公式noteでご覧いただけます! 今後も「第4回宮崎本大賞」発表日である2023年3月8日(「みや」の日)まで更新を続けますので、noteやマガジンをフォローしていただけますと嬉しいです。 ちなみに、どうしてショートストーリーを宮崎本大賞実行委員で創っていこうとなったのかという経緯については、