岩手県立宮古高等学校で理系クラスの生徒さんにお話をいたしました。

  1. おはようございます。昨日は、理系クラスの生徒さんにお話をする機会がありました。総合的な探求の時間(45分)の中での講演会という設定でした。水産業が盛んな土地柄ですが、あまり海や水生生物に興味がある生徒さんが多くないので、きっかけを作って欲しいとの先生からのご要望がございました。

  2. 海や魚に興味がない、というのは宮古だけではありません。全国的ないや世界的な問題ですね。

  3. 何故か、それは圧倒的に体験の機会が少なくなっているからです。子供達の遊び場としての水圏環境が十分に整備されていなのです。2千年代あたりから、そのことを危惧する国が多くなり、ユネスコもついに動き出しました。国連海洋科学の10年です。

  4.  日本でも2020年にユネスコ国内委員会の田口統括官も来年度から日本でも海洋リテラシー教育を推進しますと宣言いたしました。

  5. しかし、まだまだその声は日本の隅々まで届いていないようです。

  6. 東京海洋大学海街コミュニティ・スクールとして、探究の力を育成する水圏学習プログラムの開発、実践研究をこれからも進めていきたいと思います。

  7. 生徒さんから、「日本の海洋に関する教育が、他のアジアの国々と比較して遅れていることがわかりました。また、宮古には森川海のつながりを大切にしている人たちがいること、そのことを大切にしていきたいと思う。」との、感想をいただきました、しっかりとした考えを持った生徒さんが多く感心いたしました。これからも、体験を通して地域の森川海のつながりの理解を深めて頂きたい、と心から期待しております。

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