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『自信』ハーバード・ビジネスレビュー編集 薄くて軽いけど中身は重厚、何度も「使いたい(ふりかえったり行動を確かめたい)」本でした。【読書レビュ】

 おはようございます。 大橋です。 6月に入りましたね。今日は激しい雨です。雨ではありますが、今のところなんとか毎週の読書レビュ投稿も続けられています。週によっては多くの方に読んでいただいたり、時には爆発的にほかの週より10倍も多くの方に読んでもらえたりすることもあり、毎週続けている営みでもいろいろ差があるなぁとは感じます。 別に読んでいただけた量で一喜一憂するわけでもないけど、読んでいただけた数量が多いと 「あぁ少しでも世の中のためになれたかな」なんてことを思ったりしてます。(今週読んでいた本に、社会に影響を与えることが出来ているか? を毎年度の棚卸の際の項目に入れなさい、という内容があった) 
※昨日も会社でオオハシさんの読書レビュ拝見してます、といってくださる方がいてうれしかったのは事実

ということで、今週は、ザ・ビジネススキル本、というかノウハウ本、というか読んで理解する本というよりも、行動を促す本、行動して時々振り返る本、というニュアンスでの「使いたい本」という印象での本でした。 それではレビュいってみましょう!!


自信 CONFIDENCE

ハーバード・ビジネス・レビュー編集部 編
DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー編集部 訳
2020年9月の本


 薄い本で軽い本で、でもハーバード・ビジネス・レビュー編集なので、中身はしっかり実用的であって1,400円での価値も見いだせる「ビジネススキル」本。 こうした本も、たまにはいい。 
日々のいろんなやり取りの中で、誰かが話題に上げていた本は積極的に 「読みたい本リスト」 へアップしておき、たまに訪れる丸善まとめ買いのタイミングにおいて、書店でのひょんな出会いで買う本と、こうして「読みたい本リスト」からの本を検索して探して買う、という本と二種類ある。 その中で、そもそもどんなやり取りで私の「読みたい本リスト」に入ってきたのかも忘れてしまったが、先日のゴールデンウイークまとめ買いの際に棚卸で購入した本の一部。 

 正直書店で検索してヒットして本棚にて見つけた本は文庫本のちょっと大きい程度の、(昔であれば通勤時の電車で軽く読めるような、ビジネスマンの成長に使ってくれ!というような持ち運びに便利なイメージ)あ、ちょっと想像と違ったかな、でも、なんだかおもしろそう、と思った印象。 さらに、ほかにも『世界のエグゼクティブが注目するEI<Emotional Intelligence>シリーズ』として、いくつかの種類もあって、入山先生や中竹竜二さんがいたりすることもあって、またなんかの機会で丸善に行った際に、あともう一冊買いたいな、と思ったタイミングで自分の片隅に置いておこうと思う。

 さておき、まったく読書レビュになってない投稿ですみません、なのですが、『自信』とは自分に対する信用の事、というくだりからはじまり、具体的に「自分に自信をつける方法」から「トップアスリートに学ぶメンタルの整え方」や、最後には「自信がない人の方が成功する理由」というそれぞれの短いトピックがテンポよくまとめられ、非常に実践的な本。

 自分としては、自信がないのでいろいろと努力を重ねてきた、というタイプの人間なのですが、「演じることは、必ずしも自分を偽ることではない」の章での内容もしっかり対応できるようにしたいし、いかにも「ビジネススキル」本であって、すぐにやってみよう、と思う実践的なアドバイスが多数
 (もちろん他の本と同様、やってみて、自分の中で落とし込んで、合うあわない、は、自分で考える必要はあると思いますが)



以下、抜粋引用となります。
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P008  信用とは信頼と共感を掛けたものであり「他者からの信任の総量」のこと。信任というのは、この人物にはここまで任せていいだろうと他者が下す判断のことだ。政治家なら得票数だとも言えるし、米国の大学では取得単位数のことをクレジットと呼ぶから、積み上げた学業成績もこれに当たる。
 (中略)信任を得るためには、他者から感情的に共感されなければならないし、同時に、理性的に信頼されなければならない
 この感情面(情緒面)と理性面の両方が必要だというのがミソである。
 だとすれば、「他者」という言葉の代わりに「自分自身」を挿入して、自分が自分をどう信任しているかが「自信」につながるのだという理屈がわかるはずだ。

自分はIntegrity(真摯さ、誠実さ)を大事にしている人間であり、自分自身を信任したい・しようとは強く意識しておるのですが、他者から感情的に共感いただけているだろうか、は、不安ではある。 謙虚なふるまいが不足しているから感情的に共感されない、というアドバイスを受け、今年度はより謙虚さを意識して行動するようにはしている。



P009 学校文化は残念ながら「正解主義」「前例主義」「事なかれ主義」で、正解しか教えない、前例がないとやらない、リスクがあることは避けて通る風潮がある。
 しかし、自分に対する共感がある「根拠のない自信」を持つ人たちは、「修正主義」「先例主義」「事あれ主義」で物事に向かって行ける。 初めから正解なんてあるわけないのだから、やってみてから修正すればいい。 前例がなければ、自分が先例を世界に示そう。いろんな不具合や予期せぬトラブル、リスクがあっても上等だ。その方が人間として成長するし、自分の人生の物語が豊かになる、と考える。

これは、私が生きている上で、かなり大事にしている価値観であって、こうして書籍で表現されていると、すごく共感する。こうした生き方に育ててくれた親に感謝だし、僕の特徴を見抜いてくれた小学校・中学校の恩師には、本当に頭が下がる。 (が、この考え方が柔軟性に欠けている、と会社では指摘されることもまた多く、ストレス源にもなってしまっているのもまた変な感じ)



P068 私が思うに、あなたは自分を売り込むための準備はうまくできていた。しかし、それと同じぐらい重要なこと(より重要とまでは言わない)が準備できていなかったのだ。それは、面接時のパフォーマンスだ。多くの人が同じ失敗を犯している。
 そう、パフォーマンスである。 演劇や芸能の世界で使われる言葉だ。俳優はステージやスクリーンで演じる人物になりきる準備をする。俳優がそのために利用する方法に学んで、あなたも理想の応募者のキャラクターを演じることが必要なのだ。
P070 私は二十年にわたる実践と研究に基づいて、「ビカミング・プリンシプル」という考え方を提唱している。これは演劇の世界で行われている、なりたい自分―いまは違うが、将来そうなりたい理想の自分―に成長するための方法だ。
 これは“ふり”をする能力、演じる能力を意識的に使うことで、自分自身の中にある良い部分(なりたい自分)を成長させようとするものである。
 ちなみに「ふりをする」(pretend)という意味のラテン語の動詞のもともとの意味は「伸ばす」ということで、偽ることや仮面を着けるという意味はない。

そう、私は本当に「裏も表もなくまっさらな自分のまま」をさらけ出すことで相手にとってわかりやすい人でありたいと生きており、この「パフォーマンス」という部分の腹落ちには、やはり時間がかかりそう。 しかしながらラテン語のもともとの意味は 「伸ばすこと」 ということなので、なりたい自分を成長させよう、には意識をしなければな、と思った文脈。



P075 以上紹介したテクニックのなかには、わざとらしくて自分らしくないと感じるものがあるかもしれない。だが、実はそこにこそポイントがある。新しい方法のための能力を開発することで、居心地のよい領域(コンフォートゾーン)が広がり、自然な表現のレパートリーが増え、成長できるのだ。それはあなたがなりたい人物―いまは違うが、将来そうなりたい理想の自分―になる方法であり、採用面接に成功する方法でもある。

そうなんです、わざとらしくて自分らしくない、と思ってしまうのです。そして何度も「大橋君は面接官側に立てていない」と言われてしまう。 と、こうして公の場でどうこういう場でもないのでしょうが、こうした書籍を振りかえることで、なんとか自分の行動を変えて、また成長していかねば、と言い聞かせているつもりです。 何度も読み返し、行動を変えていこう。



P140 簡単に言えば、真剣に目標達成を目指す人にとって、自信がないことは強い味方になる。自信がない人は一生懸命に働き、限界を超えるために取り組み、嫌な奴にならずに済み、勘違いして足元をすくわれるようなこともなくなる。
 ビジネス心理学の神話は、自信がある者は幸いであり、自信がないものは不幸である、と告げる。実際はその逆だ。いまこそ、偽りの神話の呪縛を解かなくてはならない。

自信がないから、こうしてたくさん本を読むし、勉強をするし、そこから何かを得ようとして努力をする。 そうしてその得た知識をフィールドの場で試す。 ラグビーでもそう。 僕は体が小さくて足も遅くて、強豪校でやっていくにはまったく難しかったから、だからラグビーを勉強した、一つ一つのプレイを分解して、細かいレベルまで考えようとしてみた。 自分が「へたくそ」だったからこそ、いまコーチとして、いろんな観点でのアドバイスが出来ている。 これもまた、自信がなかったから努力をした、という結果だとしたら嬉しいと思っている。 

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 最後まで読んでいただきありがとうございました。 今回の読書レビュは、かなり自分の精神というか状況というか考え方をさらすだけ、ということであまりほかの皆さんの人生に寄与できる部分は少なかったかと思います。申し訳ありません。 しかしながら、このEI(Emotional Intelligence)シリーズは、まさにEmotional ということで、読者の感情面での共感とかそういうことを意識して作られているんだろうな、とは思います。 ほかのいくつかの本もおそらく読んでみて面白いんだと思います。 

 それでは、また次週。 いつものブクログレビュー引用で〆ます。(今週は文中に一つの関連書籍リンクも飛ばせない回だった)


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