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高校ラグビーの思い出①「骨は折れても気持ちは折れるな!」

「骨は折れても気持ちは折れるな!」

コーチが私に言った名言である。

高校時代、私はラグビーをしていた。

青春のすべてをかけて全国制覇を目指し切磋琢磨していた。

ラグビーは敵との戦いの前に常に「ケガとの戦い」が待っている。

ラグビーを観戦したことのある方はもちろんわかると思うが、身長180㎝/体重100キロ前後の巨漢の男が50m走6秒台で本気で当たってくる。

もはや軽い事故である。

場合によっては軽トラにぶつかられた方がケガの程度は軽いはずだ。

そんな衝撃を常に受けているのでラグビー選手はケガが絶えない。

私は試合中、相手選手のタックルを受け足首痛さの痛さのあまり、その場で立ち止まり走れなくなった時があった。

その時にコーチが「仮に骨が折れてても気持ちは折れるな!お前が抜けることで15対14になって、チームメイトに迷惑をかけてることがわからんのか」とものすごい剣幕で試合後に怒られた。

当時は私も「なぜ、怒られなければいけないのか・・・」と思っていた。

ただ、最近になってようやく当時のコーチの事が理解できるようになった。

もし、あの試合のあの時が全国高校ラグビー大会決勝でラスト10mで走り切ればトライの瞬間でも同じことが言えただろうか。

もし、数メートルを走っている選手をタックルして止めれば全国大会優勝できたとすれば同じことが言えただろうか。

仮に骨が折れていたとしても全国大会決勝の場面であれば痛みを忘れて気持ちは折れていなかったはずだ。

戦いとは常に不平等であり、100%の状態で戦える時の方が少ない。

あの時、コーチが言った事は間違いではなかった。はず。

ちなみに骨は折れていなかったが、足首のじん帯は切れていた。

気持ちは折れないが、気持ちが切れてしまうときはある。

さぁ明日からも無理せずぼちぼち頑張ろう。

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