真面目に映画レビュー『CLIMAX クライマックス』を鑑賞させて頂きました。
おはこんばんにちわ。ぽんずです。
今回は、フランス・ベルギー合作、2018年公開(日本では2019年)の『CLIMAX クライマックス』についてレビューしていきたいと思います。
今年見た中でも衝撃中の衝撃作で、この感動を多くの人に伝えたいと思い、取り上げた次第です。(R18なのでヨイコは見ないように。)
前置きはさておき、あらすじのご紹介です。
あらすじ
こちら、引用元のフィルマークスさんのリンクを貼っておきます。
ジャンルは「ミュージカルホラー」に入るそうです。本作品は1996年に実際に起こった事件を基にしているとあって、時代設定も約20年前に合わせてると思われます。
あらすじからみてヤバさが伝わってきますよね。
私もあらすじをみて興味が湧いた一人ですが、中身はそれ以上のものでした。「一体誰がこんな映画撮ったんだ!!(いい意味で)」と思った私は監督やキャストについて調べてみることに。
監督
監督はこの方、ギャスパー・ノエ
アルゼンチン出身の御年57歳。スキンヘッドひげおやじ。
過去作には『アレックス』(2002)、『LOVE【3D】』(2015)など、衝撃的でセンシティブな作品があります。(love3Dに関してはパッケージ写真の時点で察します。)
その中でも、『CLIMAX クライマックス』は批評家からも高い評価を受けており、第71回カンヌ国際映画祭で芸術映画賞を受賞しております。
チョコチョコ調べてみると、監督のオールタイムベスト5の中に、『ソドムの市』(1975)、『アングスト/不安』(1983)が入っているそうです。。
そりゃやばいわ、と納得しました。
映画好きなら何となく耳にしたことあるこの二作。特に本作は『アングスト/不安』にかなりインスパイアされてるそうで。
改めてとんでもない見ちゃったのかなって思いました。
監督は、あくまでも本作を「アルコールの恐ろしさを啓蒙するための映画」と謳っていますが。。。。
キャスト
キャストに関しても特徴的で、監督が「ダンサーによるダンスをメインにした映画をつくりたかった」と、総勢28名の出演者のうち、主演のソフィア・ブテラら5名以外は各地で見出したプロダンサーを起用しています。
主演のソフィア・ブテラ(キングスマンとか出てましたね。)
演技経験のないダンサーを敢えて起用することで、下手に演技臭くなく、ドラッグによる酩酊状態までの過程をリアルに描いています。大まかな構成はあるものの全てが脚本で定められておらず、会話劇やダンスシーンもアドリブなども取り入れることもあったようです。
感想
ここからは、私の主観ですが
「ドラッグによるトランス状態」を映像を通して体験できる映画。
こう感じました。
前半は、ダンスシーンと会話劇でまとめられており、この時点でも他の映画とは一線を画す所はありました。ダンスは素人目から見てもプロ。圧倒的なダンスですが、中々の長尺です。また、会話劇は後半にガッチしと結びついてくるので見逃し厳禁です。(個人的には、タランティーノ作品を彷彿とさせました)
問題は後半です。
完全にドラッグが体に回ったダンサー達が各々暴れまわります。ここら辺のシーンはワンカットで表現されており、まるで自分がドラッグの世界に入り込んだような気がします。(気がするだけです。)
やはりここがインパクトが強く、他のドラッグ映画と大きく違うところです。
え、誰がドラッグ入れたん? そう思いますよね。
最後に分かります。ただ、重要度としてはあまり高くないと思います。(何となく分かりますが確定はしていないため、犯人が咎められりしないため)
あくまでも「アルコールの恐ろしさを啓蒙するための映画」。
ここが重要なんです。
以上、感想なります。
怪作、衝撃作、何と表すのが正しいのかは分かりませんが、ある種の教養作品としても楽しめると思いますので、心が元気なときに見てみてください。(ネトフリ、Uネクとかで見れるので。)
ではまた。
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