そもそも郷土玩具て何なの?な話
こんばんは、今日は郷土玩具についてのお話だ。イメージとしては、こけしやダルマ、招き猫なんかがある。実家に一個はあるイメージだ。
早速、Wikipediaで定義を調べると、以下のようにある。
①稲垣武雄は、行事や祭礼で授与、販売される玩具であり、観賞に耐えうるもので、方尺を逸しない大きさのものを郷土玩具と定義した。
②山田徳兵衛は、地方で考案、生産された、その地方の特色を持つ玩具を郷土玩具と定義した。
③梅田之は、古くから作られてきた伝統的な玩具と、新たに作られた玩具があり、後者は創生玩具と呼ばれることもある。しかし、基本的に郷土玩具と呼ばれるものは、古い伝統を持つことを条件とされることが多いと指摘する。
このお三方の定義は、現状を踏まえるとかなり怪しい。
①祭礼や行事で授与販売されないと郷土玩具でないならば、ほぼ全国の郷土玩具は郷土玩具でなくなる。
②そもそも、現在の郷土玩具は玩具なのかっていう疑問もある、玩具がおもちゃだとすると、トイザラスに置かれていないといけない。
③創生道具というワードをあまり聞いたことがないので、なんとも言えないのだが、古い伝統をもつことで郷土玩具になるということなら、新たなダルマ作家さんが作ったダルマは何になるのか問題も発生する。
よって、郷土玩具の定義がかなり曖昧なことがわかる。
ここで提案なのだが、
ならばいっそ、「郷土芸術」という名前の方がしっかりくる。
玩具だと、子供のおもちゃ感が強いし、価格も高くて1000円ぽいイメージが付きがちだ。
だが、現在の郷土玩具は、子供の遊び道具ではないものがほとんどだし、大人が単純に飾りたいという、置物の位置づけが強い。
また郷土玩具は、廃絶され入手困難にものは10万ほどで落札されることもあるし、テレビなどで紹介されたら、新品でもオークションで10倍くらいの値段がつく。転売屋は嫌いだが。
これは、もはや大人の世界、投機の対象だ。
できたら、アートのひとつの分野として、広く認知されることが望ましい。
そうなれば、もう少し高額でも購入する人も増えるだろうし、海外からの注目を受けるかもしれない。
作り手も自信を持って、転売しにくいくらいの値段をつけるかもしれない。
また、芸術なら、玩具よりも、後継者問題が弱まりそうな気もする。
この少子化のご時世、「玩具」の方がハードルが高いのだ。
以上より、郷土玩具は郷土芸術だ。
という提案が、僕の出した郷土玩具の考え方だ。
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