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林業って結局なんなの?

林業を始めてもうすぐ2年目の鈴木です。一応林業について分かりはじめた実感がありますがまだまだ勉強する日々です。

そもそも 林業のイメージ=木を伐る は大きな間違い。あくまで私的見解です。
農業でも収穫しただけでは食べ物には困らないかもしれませんが、お金には困りますよね。ましてや林業では木が手に入っても1年乾燥させないと薪としても使えません。木をお金に換えないと仕事になりません。

☆伐採した木をどうやって山から運び出すかが林業の重要なポイントです。

林業をもっとよく知りたい人は搬出方法を知ると理解が深まると思います。林業で働こうかなと思う人も搬出方法をどうしているかで学べることが大きく異なるので気にしてみてください。

さて我々は山にをつけて車で木を搬出する方法を学んでいます。この道を私たちは作業道と呼んでいます。作業道はいわば木を運ぶためだけの道なので一般に想像される道よりはるかに質素です。

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木を運ぶための道なのでその役割を果たせば良い訳ですが、そこに少しこだわりを加えています。それが壊れない作業道作りです。私が壊れない作業道を語るには未熟すぎるので自伐協さんが誰でも見れる資料があるのでこちらをチェックしてみてください。

☆☆壊れない作業道の利点と欠点

長期的に山にアクセスできる。

利点:少しずつ木を伐っていくことができて、木の価格を最大限に高めることができる。欠点:毎年生産できる木の量は少ない。

もう少し現場のリアルな話を追加していくと壊れにくくするために丁寧に作業をするとお金がかかる。それを回収するできるとほど木の価格が上がるかわからないリスクがある。最近はウッドショックで木の価格が上がっていますが10年後、20年後にどうなっているかは分かりません。

いくら土砂災害を防止できる道を作れても稼ぐことができなければ長くは続けられません。

木をいかに安くたくさん生産できるかではなく、いかに高く少なく生産できるかは頭を悩まされます。少なくというのは、小金ほしさに木を伐りすぎないという意味です。師匠の教えの一つでまだ本質を理解できているかは怪しいですが、長期的にみたら後悔するし、木を安売りしないための気構えと受け止めています。

さて欠点ばかりで嘆きたくなりそうですが、それであればもうとっくに私も諦めています。まだどうにかなると浮かれています。

木が高く売れなくて、作業道にはお金をかけたい。

そのときあなたはどうしますか?

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道を別の用途で使えばいい。車で山の奥まで行くことができるので可能性は無限大です。整備されたキャンプ場もいいけど、最近流行りの山キャンプは持続可能な林業の助けになるんです。トラックが走れるので山の中にピアノだって運んでいけます。誰か使っていいピアノがあれば譲ってください。

林業は 木を伐る じゃなくて 木を運ぶ でもなくて 道を活かす。

そんなことで旅行業の勉強も始めている今日この頃です。

津和野は歴史ある町として観光客が訪れていますが、最近は自然も感じる観光にも力を入れているので乞うご期待。

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ツアーガイドとして絶賛修行中です。(青野山サイクリングの写真 左が私)


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