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コーヒーが飲めなかった私。ブレンドコーヒーを作れるようになった私。

子どもの頃は苦手だったのに、大人になってから好きになるものってたくさんあると思う。
私にとってその中の一つがコーヒーだ。

小さい頃、朝起きると両親が飲むコーヒーの香りがリビングに広がっていた。休日はボサノバなんかが流れる中、父は新聞を読みながらゆっくりのんびり飲んでいた。その姿になんだか憧れて一口飲ませてもらったけど、苦くて飲めたものではなかった記憶がある。それから大学生になるまでコーヒーを飲んだ記憶はない。

大学生になってからは夜遅くまで起きていなくてはいけないことが増えたので、ブラックコーヒーを飲んでいた友達の真似をしてコーヒーを飲むようになった。

その時もコーヒーは苦いと感じていたから、まぁまぁな量の砂糖を入れて苦さを誤魔化していた。でもコーヒーを飲んでいる自分が少し大人になったような気がして、ちょっと嬉しかったりもした。

大学の卒業旅行でハワイに行った。お土産屋さんを覗くと「コナコーヒー」が売っていた。その時の私はコーヒーにも産地がたくさんあって、産地によって味が異なるなんてことを知らなかったので、「なんでハワイにコーヒーが売ってるんだろうなぁ」と思っただけで、手に取ることはなかった。(今思えばとてももったいないことをした!)

しかし、このコナコーヒーが私がコーヒーをブラックで飲めるようになったきっかけだった。

ちなみにコナコーヒーとは…

ブルーマウンテンやキリマンジャロと並び、世界の三大コーヒーとして知られている。ハワイ島南西部のコナ地区でのみ栽培され、生産量は世界のコーヒー生産量の1%以下という大変希少なコーヒー豆。 苦みが少なく柔らかな酸味と甘い香りですっきり爽やかな味わいが特徴。

社会人になり、友達と品川にあるカフェ(品川プリンスの近くだった気がする…)に入った時。いつもだったらカフェオレをチョイスするのだが、そこにコナコーヒーがあったのだ。「そういえばハワイでコナコーヒーなんてのがあったな。どんな味なんだろう。」

興味本位でコナコーヒーを選んだが、衝撃が走った。苦いと思っていたコーヒーを甘く感じたのだ。

「これなら私もコーヒーを飲める気がする!」


コナコーヒー

(思い出のコーヒー。奇跡的に写真が残っていた!)

そこから少しずつコーヒーについて調べたり、実際にカフェに行って自分の好みのコーヒーを探したりするようになった。同じ産地でも焙煎の仕方や脳炎が違うだけで味わいが違うからとても面白く感じる。

と言っても、産地まで気にするようになったのは最近だ。それまでは「深煎りで、重い感じが好き」と漠然としたイメージをお店の人に伝えてオススメを飲むだけだった。コーヒー初心者はそのやり方から初めて、自分の好きな味わいを見つけていくのが良いと思う。

今は、朝少し早く起きて、コーヒーをドリップしている時間が至福の時だ。最近コーヒーのブレンド方法の講習を受けたので、オリジナルブレンドを作ることもできるようになった。近所のコーヒー屋さんで豆を選ぶのもとても楽しい。

初めて作ったブレンドには"Petrichor"(ペトリコール。ギリシャ語で雨の匂いと言う意味)と名付けた。もっともっとこのブレンドを成長させていけるように、たくさんのコーヒーに出会いたい。

自分なりのコーヒーライフを満喫するためのアイディアをつくっていけるように、色んなところに足を運ぼうと思う。




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