年間 50 冊以上の本を読むアマチュア読書家がオススメする「おもしろい本に出合う方法」
この記事は Feedforce Group Advent Calendar 2023 の 18 日目です。
昨日はアナグラム・里村さんの「2023年スクリーンで観た映画をふりかえる」でした。年間で 40 本を超える作品を鑑賞した中から、オススメの 15 本が紹介されています。トップバッターで紹介されていた「バビロン」は初めて聞いた映画ですが、最初に紹介したくなるような超オススメ映画なので、観たくなりますね。Amazon Prime で 100 円でレンタルできる(※)ようなので、年末に観てみようかと思います。
※2023 年 12 月 18 日時点
そして、「映画」の次に「本」をテーマにした記事を公開できるのは、何か不思議なご縁を感じます。
こんにちは。株式会社フィードフォースで dfplus.io のマーケティングを担当している つつみ けんいちろう です。
突然ですが、普段みなさんは本を読みますか?私は読書が人生の楽しみの 1 つであり、毎日のようにおもしそうな本を探しては、読み漁る生活をしています。だけど、おもしろい本に出合うのって、結構むずかしいですよね・・・
そこで今回は、アマチュア読書家の私から「おもしろい本に出合う方法」をご紹介します!
限られた人生の時間のなかで、おもしろい本に出合うのは難しい
みなさんは 1 年間に何冊の本が出版されているかご存知でしょうか?総務省統計局の発表によると、令和 3 年は 69,052 冊の本が出版されたそうです。
対して、日本人がどれくらい本を読むかというと、文化庁の平成 30 年度の調査によれば、「全く読まない」もしくは「月に 1~2 冊」という人が約 85% という結果になっています。みなさんの読書量はどれくらいでしょうか?
月に 1~2 冊しか読まないのに、年間 7 万冊ちかくの本が出版され、なおかつ良書だと何十年にも渡って販売され続けるため、世の中には無数の本が溢れています。その中で、おもしろい本に出合うのは至難の業です。
どうやって、おもしろい本と出会う?
かくいう私は、月 5~6 冊・年間で 50~70 冊くらいの本を読んでおり、世の中の平均よりは読書量が多いものの、無数の本の中から「おもしろい本」を選ぶのには苦労をしています。
たくさん本を読んでいる人ほど、「Amazon のオススメ本を読んでいたら、似たような本ばかり読んでいる」「本屋で気になった本を手に取ると、同じような本ばかり」、という方もいるのではないでしょうか?
ここからは年間 50 冊以上の読書を 15 年以上続けた経験から、おもしろい本に出合うオススメの方法をご紹介します!
1.自分の感性だけで選ぶ
第一ステップとしては、まずは自分の感性だけで選ぶのがオススメです。できれば大きな書店に行き、ぐるっと 1 周まわってみて、目についた本を数冊まとめて購入してみると、自分の好みがわかってきます。
また、自分の感性で選び、「この本はハズレだったな・・・」という経験を繰り返すことで、おもしろい本を見つける感性が磨かれていきます。
応用編として、本屋を 2 周して、2 週目は 1 週目に自分のアンテナに引っかからなかった本を選ぶという方法があります。これは自分の認知を外に広げる目的があり、自分の好みがわかってきたら、ぜひ試してみてください。
きっと、今までの人生で出会わなかった新しい世界に触れるキッカケになるはずです。
ちなみに私の住む関東県内では、池袋のジュンク堂が最大の本屋らしく、なんと 150 万冊もあるそうです。ビックリ。
2.他人のオススメを自分の感性で選ぶ
次に、てっとり早く「おもしろい本」に出合う方法は「他人のオススメ」にのっかることです。会う人会う人に「人生で一番おもしろかった本は何ですか?」と聞いて回り、片っ端から読んでみるのもよいでしょう。
仕事やプライベートで尊敬する人がいれば、その人がどのような本が好きなのかを聞いてみるのもオススメです。
身近でそういう機会を作りにくければ、X(旧:Twitter)や note などのブログで紹介されている本を探すのが手軽です。
私もよく「安宅 和人さん」や「よしだけいすけさん」が X で紹介している本を読んでいます。
注意点としては、常に同じ人のオススメ本を読んでいるとジャンルに偏りが出てくるため、色々な人のオススメ本を読むように意識すると新しい出会いが増えるキッカケとなります。
私の所属する株式会社フィードフォースでは日報で本を紹介する人がチラホラいて、本選びの参考にさせていただいています。
また、最近は「一箱本棚オーナー」と呼ばれる、1 マス 1 マスを別々の人が管理している本屋や図書館があります。こういった場所も「おもしろい本」に効率よく出会えるのでオススメです。
私は地元・茅ヶ崎にある図書館と本屋で「一箱本棚オーナー」をやっています。本好きの人と繋がれるので、本をキッカケにコミュニティに参加したい人にはもってこいです。
3.他人の感性にゆだねる
「2.他人のオススメを自分の感性で選ぶ」で紹介した方法も、最終的には自分の感性で「選ぶ」という工程が入るため、完全なる認知の外から情報を得るには不十分なところがあります。
そこでオススメなのが「選書」のサービスです。
有名なのが北海道・砂川市にある「いわた書店」の 1 万円選書です。事前にアンケートに回答すると、その人にあった本を岩田店長が選んでくれます。私も利用したことありますが、自分では絶対に手に取らない本とたくさん出会えました。
ただし、1 万円選書は年 2 回ある抽選に応募して当選しないといけません。これが激戦なのです・・・
ちなみに、スタッフである「いわたまさん」が実施している「いわたま選書」もあります。こちらは毎月開催で、先着順なので狙い目です。
「いわたま選書」を利用した体験記も良かったら見てみてください。
最後に今年のオススメ本
最後に、私が読んだ今年の本でオススメのものを紹介しておきます。
乱読のセレンディピティ
読書によるセレンディピティ(思いがけない出会い)について書かれた 1 冊。認知の外にある本を読むことの良さや、本選びについて語られています。
時間は存在しない
物理の公式に出てくる時間を表す「t」が実は存在しないという話を、難しい公式なしで面白く解説してくれている 1 冊です。「時間」という概念の捉え方が変わる 1 冊で、物理が苦手な人こそ読んでみてほしいです。
DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール
お金の使い方の価値観が変わる 1 冊。将来の不安を解消するために貯金をするのではなく、今だからこそ価値があることにお金を使いたくなります。思い出は複利というのが印象的。
ストレッチ 少ないリソースで思わぬ成果を出す方法
キャリアでも事業でも、成長や売上を伸ばすにはスキルやリソースを追加する発想をしがちじゃありませんか?実は手持ちのリソースを有効活用することで、より大きな成果や価値を出せる可能性があることに気づかされます。
世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」
仕事をしていると説明可能なロジカルなアプローチ(サイエンス)をしがちじゃありませんか?イノベーションには「アート」な感性が必要であることに気づかされます。
また、具体的な企業名は伏せますが、定期的に「なんでそんなことをしたんだろう?」という不祥事・不正が起こっていますが、そこには「美意識」が欠けていることが指摘されています。
KPI だけ追い続けて、疲弊している人に読んでいただきたい 1 冊。
さいごに・・・
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。みなさんが、おもしろい本に出合えると嬉しいです。「他にもいい方法あるよ」とか「オススメの本あります!」という方はコメントをいただけると泣いて喜びます。
明日は人事のなべはるさんが「ワールドトリガー 閉鎖環境試験に学ぶ新入社員の心得」と題した記事を届けてくれる予定です。私自身が今年の 4 月に中途入社した「新入社員」の身なのと、新卒社員の受け入れも担当しているので、興味津々です!
それでは、よい読書 LIFE を!
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