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「いわたま選書」を読んでみた話

こんにちは、つつみ けんいちろう です。最近、誰かのおススメ本を読むことにはまっています。

本好きがオススメしてくれる本(通称:推し本)は、かなり高い確率で面白いです。どれくらいの確率かというと、わざわざ赤星(サッポロラガー)を置いている居酒屋は、いい店である確率と同じくらい高いと感じています。

そんな折に出会ったのが「いわたま選書」。今回は、いわたまさんに敬意を表して、選書してもらった本の感想をお届けします。

そもそも、「いわたまさんって誰?」「いわたま選書って何?」という方は、こちらのnoteをご覧ください。

面白かった本ランキング

「いわたまさん」が選書してくれた9冊の本を、個人的に面白かった順に並べると以下のようになります。

1位:役にたたない日々
2位:へろへろ ─雑誌『ヨレヨレ』
3位:神さまたちの遊ぶ庭
4位:お探し物は図書室まで
5位:きみの隣りで
6位:ちびちびごくごくお酒のはなし
7位:英国のOFF
ランク外:お父さん、まだだいじょうぶ?日記
ランク外:風は山から吹いている

2冊のランク外を除く7冊は面白く、「いわたまさん」の選書能力に脱帽しました。

「いわたまさん」の選書を考察してみる

「いわたまさん」へ事前に伝えていた情報としては、以下の内容です。

・よく読むのは仕事の本(マーケティング、イノベーション、行動科学系)
・それ以外だと、伊集院静の「大人の流儀」
・子供の頃は星新一の「ショートショートの広場」が好きだった
・ものがたりは読まない
・古典文学(夏目漱石とか)を面白いと感じたことがない
・ビールが好き
・バドミントンが好き

「いわたまさん、スゲーな!!」と感じたのが、

・伊集院静の「大人の流儀」
・星新一の「ショートショートの広場」

という2つの情報から、「エッセイ」「軽妙な語り口」が好きなのではないかという仮説のもと、ランキング1~3位のエッセイを選んでくれたのではないかと、推察しています。

特に3位の「神さまたちの遊ぶ庭」に出てくる著者のお子さんが「バドミントン部」という巡り合わせ。「いわたまさん」が狙っていたのだとしたら、神チョイス。

ランク外の「お父さん、まだだいじょうぶ?日記」もエッセイ調ではあるものの、文章量が少なく、好奇心をくすぐられる内容が無かったので、ちょっとイマイチでした。(写真が多いので、そちらも楽しむ本だったのかな・・・)

佐野洋子さん・林語堂さんとの出会い

ちなみに1位の「役にたたない日々」は、他の追随を許さないブッチギリの面白さでした。著者の佐野洋子さんは「100万回生きたねこ」が代表作。

この作品は、ご自身が病に侵され、落ち込んでしまいそうなところですが、亡くなる直前までの日常をポジティブに過ごした様子が描かれています。

テレビや映画などのエンターテイメントの影響で、ドラマチックな展開などを求めがちだけど、日常をもっと楽しめるんだよなと、気づかせてくれました。

そんな佐野洋子さんが亡くなる直前に「読んでよかった」と本の中で紹介していたのが、林語堂さんの「生活の発見」という本。

なんと1937年にアメリカで発刊され、1957年に日本で再販されたという昔の本。「これは何としても読みたい!」と思い、古本を探したところ「人生をいかに生きるか」というタイトルで文庫が再販されており、何とか入手。

佐野洋子さんの作品に通ずる、日常の楽しみ方がつづられている、心にじんわり沁みる、いい本でした。

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やっぱり人のオススメは面白い

「いわたまさん ⇒ 佐野洋子さん ⇒ 林語堂さん」というおススメの連鎖で、最後に素敵な本に出会えました。やっぱり人のオススメは面白いですね。

自分で本を選ぶと、ジャンルとか作者が凝り固まっちゃうなー、という方は「いわたま選書」を是非ためしてみて下さい。

最後に、いわたまさん、ありがとうございました。事前の電話ヒアリングから、本が届き読み終わるところまで、一大エンターテイメントでした。

うーん、「いわたま選書」、リピートしたいな・・・

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