ちばつかさ

柔道整復師/心と体のコーディネーター/コラムニスト/児童相談所補助員 東京と福井に投げ…

ちばつかさ

柔道整復師/心と体のコーディネーター/コラムニスト/児童相談所補助員 東京と福井に投げ銭制の接骨院『小道のほぐし接骨院』を運営。野球を教えない野球レッスンを運営。U12侍ジャパン代表選手を輩出。 公式webサイトhttps://www.chibatsukasa.com/

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ちばつかさです。僕が過去に体験した実話や、そこからの物語。学んだこと。伝えたいことを書いています。

はじめまして。夢を追いかける途中で挫折を味わい、生きる意義も歩く道も失った過去。タガが外れた僕は遊びを覚え借金をしました。その額は1000万。 若干20歳。自業自得とはいえあの頃の1000万は果てしなく続く終わらないトンネルに飛び込んだようで、人生が終わったように思いました。同時に、その時に付き合っていた彼女とも壮絶な日々を送ります。お金、愛への依存は人生を狂わせました。自殺しようとしたけど死にきれなかった。 それでも僕は今、家族を持ち会社を立て幸せに暮らしています。誰に

    • 児童相談所でのこと。最後の投稿です。

      今日で書くのも一区切り。  おそらく100回以上ここに来て子どもたちと関わってきましたが、本当にたくさんのことを子どもたちには教えてもらったなぁと感じています。  別に補助員を辞めるわけではないけど、投稿になにか意味があるのかわからないし、年齢的なもので書くのも億劫になってきたしなんです。  つい先日までは“子守り”のような関わり。そしてその子が退所して今度は“対話”のような関わり。つまりは保護児童の年齢によって関わり方が様々ということなんです。  どんな子どもでも、

      • 児童相談所95、96日目「上手に生きていってほしい」

        100日になったら書くのをやめようと思っているこの記事。あと4回ほどです。 一時保護所に夜間来ることがなくなるわけではないけど、これからも、ここで感じたことは自分の中でこれからの人生のなにかに役立てていったり、なにかの糧にできたらいいなと。 というより、こうやってどこかの誰かに発信していくっていう作業に疲れたっていうのもあるけど。 保護所の中は静かです。というのも、保護児童が幼いから早めの就寝。幼いってことは、いろんな家庭環境があってこそのここでの生活なわけです。 僕

        • 児童相談所93,94日目。「不寛容な社会」

          児童相談所の一時保護所に来るようになって1年半が過ぎたんだけど、たくさんの子どもたちと出会ってきました。  社会の中で “発達障害”と一括りにされてしまう子どもたちにも、それぞれ素敵な部分がたくさんあって、こっちが学ぶことがあるくらい。みんな「生きよう」って全力で日々を過ごしているし、なにに対しても一生懸命だし。とにかく笑っている子どもたちが大好きです。  でもどうしても社会の中では“生きづらさ”につながることもあって、それが子どもたちを苦しめ、大人になるにつれて苦しみが

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        ちばつかさです。僕が過去に体験した実話や、そこからの物語。学んだこと。伝えたいことを書いています。

          児童相談所91,92日目。「大人が嫌い」

           賑やかだった保護所も児童一人になって静かになったけど、その分一人にかける時間が増える分いろんなことに気付かされたりもする。  改めて、子どもたちってなーんも悪くないんだよなぁって思ってしまう。なーんも悪くないのにいろんなことが制限されて、いろんなことに苦しんで、いろんなことに悩まされて。  保護される児童のほとんどが親の問題。つまり大人たちの問題。そしてそれを取り巻く社会の問題で、そんな問題があるからこそ児童相談所や一時保護所が存在しているわけです。今日も保護児童が言っ

          児童相談所91,92日目。「大人が嫌い」

          児童相談所89,90日目「自分を失った大人と、自分をしっかり持つ子ども」

           9月は保護児童がいなくてしばらく自宅待機だったんだけど、先日1人緊急で保護された子がいて久しぶりの出勤になった89、90日目。  一時保護所で子どもたちと関わっていない間が長かったから、久しぶりの児相はどうかなぁと思ったけど、やっぱり感じるのは子どもたちって純粋で、一生懸命だなぁってことだった。  虐待で殴られて顔に傷を負った子でも、生きようとしてる。純粋に日々を生きようとしてる。ここに来なかった1ヶ月くらいの間は、“大人たちが作り出す社会”の中にいたけど、人は社会に合

          児童相談所89,90日目「自分を失った大人と、自分をしっかり持つ子ども」

          児童相談所88日目。「表と裏」

           久しぶりだった彼との再会も、今回は新しい再会に変わっていた。つまり、この間の彼はすでに退所していて、代わりに入所した保護児童がまた久しぶりの再会だったってこと。  こんな身なり(今は髪の色が緑)の補助員なので、覚えてくれていて 「先生、髪の色そんなだったっけ?」って会話での和やかな再会だった。  入所してくる子どもたちには色々なタイプがいて、子どもらしい子もいれば大人びている子もいて。大人びている子はだいたいが非行の子。学校には行かずに社会に思い切り反抗して生きている

          児童相談所88日目。「表と裏」

          児童相談所86、87日目。「再会」

           退所が続いたのと北陸の豪雨で通勤手段が確保できなかったのとで、久しぶりの保護所。やけに静まり返った保護所だったのは、僕が到着するつい30分前に保護児童が退所したからだった。  ただ今日はそこからまた保護児童が来る。  急に決まったその保護児童は、僕がここに来るようになった時に初めて対応した保護児童で、約1年ぶりの再会。いろんな事情があってここにまた来ることになったようだ。  お盆とか夏休みとか、花火大会だとかそんなことは関係なくて、保護すべき事態はいつ何時起きるのかわ

          児童相談所86、87日目。「再会」

          児童相談所84、85日目。「本当は…」

           ここ最近の保護所はとても静かだ。保護児童の年齢が上がると、部屋で静かに過ごす子が多いということと、“保護されている理由“も過ごし方に影響を与えているように感じる。  子どもたちが保護される原因は結局のところ養育者や社会の問題で、(子どもたちはなにも悪くない)虐待があったり放置して非行に走らせたり、また、精神的余裕をなくすような社会構造だったり。その影響が子どもたちに及び、感情を問題行動にして非行に走ったり、感情を塞ぎ込んでリストカットしたりしてしまう。  そんな状態の中

          児童相談所84、85日目。「本当は…」

          児童相談所82、83日目。「静けさと慌ただしさとこの場所と」

           今、一次保護所はとても静かな時間が流れている。前回にきた時に「やけに静かだなぁ」と感じたのは、ごそっと兄妹が退所した後だったからで、なんだか家に遊びに来ていた何人かの仲間が帰った後みたいな感覚だった。  まぁここには保護児童がいないほうがよいわけで、退所できたことは前向きな出来事。ここでなにかきっかけを得て人生に役立ててもらえたら嬉しい。  退所したけどここに来ているということは、入れ替わりで保護児童がいるからなんだけど、年齢があがると部屋で過ごす子も少なくないから、別

          児童相談所82、83日目。「静けさと慌ただしさとこの場所と」

          児童相談所82日目。「適度な距離」

           保護児童が一人増えた。一人増えて保護所内の空気が変わると、子どもたちの様子も少し変わる。家族が増えるわけでもなく、まったく知らない人が住んでいるところに加わるようなものだから、子どもたちが浮き足立つのも無理はない。  いつになくソワソワしだすんだけど、それがまた子どもらしくて可愛いわけで、ちょっと声出してみたり、ちょっと部屋から出てみたり、まぁそれを「指導」してしまう人もいるんだろうけど、僕はなんとなく子どもらしくていいかなって思ってしまう。  “働いている“とか“自分

          児童相談所82日目。「適度な距離」

          児童相談所81日目。「成長の支え方」

           少しだけ久しぶりの一時保護所。子どもたちとは1ヶ月くらいの付き合いになってきているけど、この1か月でみちがえるくらい子どもたちは成長したように思える。どれをもって、なにをもって”成長”とするのかは難しいけど、”社会的なふるまい”をこの先していく必要があるのならば、間違いなくそれができるようになっている。  大声を出さなくなった、喧嘩も少なくなった、食事が早く済んで待っている間も落ち着いて待っていられるようになった。  もちろん、怒鳴って強制しているわけでもなく、罰則を与

          児童相談所81日目。「成長の支え方」

          児童相談所80日目。「空気感に水を差す」

           入所当初からみてきた子どもたち。もう1ヶ月ほどになるけれど、1ヶ月の間何度も一緒に寝泊まりしていると、大体子どもたちが怒るタイミングとかケンカの原因とか嫌がることとかがわかっってくる。  「今ここは無理に言わないほうがいいな」とか、逆に「今なら言えるな」とかがわかると子どもたちとの関係性もよくなる。もしタイミングを見誤った時は素直に「ごめんごめん」って言うし、確実に成長したところは素直に感動するし。  ただ一つ。そんな空気感のところに、時に「はじめまして」の職員の方が来

          児童相談所80日目。「空気感に水を差す」

          児童相談所79日目。「大きな器、遠目からの視点で」

           「気に入らないことがあるとテンションが下がり、うれしことがあるとテンションがあがる。」誰もが経験するようなことなのかもしれないけど、この度合いが激しい子どもたち。落ち込み具合が激しくて物にあたったり大声を出したり。嬉しい度合いが強すぎて施設内を走り回って大声を出したり。  その一挙手一投足に振り回されていると精神的に疲れがくるから、そんな状況でも冷静に笑っている。笑っているというより、どんな出来事でも「今日も賑やかだなぁ」くらいの立ち位置でみていると微笑ましく感じてくるか

          児童相談所79日目。「大きな器、遠目からの視点で」

          児童相談所78日目。「ルールを壊す必要性」

           場所に慣れてきたのか、最近大声を出すことが増えてきた。きっとどうすることもできない感情を、大きな声で発散しているんだろうなって思う。だからといってそれをだまってみているわけにはいかないから、できる限り感情が内側に溜まらないように声をかけたり、笑い話に代えたり、落ち着かせるために違う部屋に行ったりする。 そんなことはここでは日常茶飯事だ。  ルール。これを読んでくれているみなさんの中には子育てをしている人もいるかもしれないけど、それぞれの家庭にはそれぞれのルールがあるかもし

          児童相談所78日目。「ルールを壊す必要性」

          児童相談所77日目。「自然なコミュニケーションと細心の注意」

           今週はほぼ一日おきにここに来るスケジュールで、昨日の朝「またねー」って言ってから、今日また子どもたちに会いにきた。  場所に慣れてきているせいか少し騒ぐこともあるけど、ほとんどの時間は静かになにかに取り組んでいる。夢中になって作っていたブロックは芸術作品だった。  問題という問題が起きることもなく、ただただ平穏に淡々と過ぎていく時間の中で、子どもたちの敏感さには気をつけていないといけなくて、ちょっとした発言とか、ちょっとした行動が子どもたちにスイッチを入れさせる。  

          児童相談所77日目。「自然なコミュニケーションと細心の注意」