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セパタクロー熱中時代。vol.2
セパタクローは東南アジア発祥の足を使ったバレーボールのような競技で、セパはマレー語で「蹴る」、タクローはタイ語で「籐で編んだボール」という意味があり、その2つをかけ合わせた造語だ。
3タッチ以内で相手コートにボールを返すのはバレーボールと同じだけれど、一人での連続タッチが認められていること、手と腕以外であれば頭や肩、背中の使用も認められている部分が異なる。
日本でセパタクローの歴史が大きく動いたのは1994年の広島アジア大会だった。
当時、日本にセパタクロー専門の選手は存在せず、足でボールを扱うという共通点だけで、サッカー経験者が選手として駆り出されていた。勧誘の殺し文句は「セパタクローなら日の丸を背負えるよ」だったという。
時はJリーグ誕生前夜、サッカー日本代表への注目度がかつてないほど高まり、試合前の君が代を直立不動のまま口ずさむ選手の凛々しい姿に憧れを抱く子供が急増した時代の話だ。
※写真はロッブリーのタクローコートでの一コマ。
<SPOAL「セパタクロー熱中時代。」を一部加筆修正して転載>
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