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#108 メディアも同調圧力に屈す

コロナ災害のさなか、何度となくメディアの責任を問いたいと思った。

メディアが騒ぎ立てるから、人々は恐怖におびえる。
御用学者やコメンテーターを重宝し、煽るに煽るから、恐怖は増強される。
やがて、コロナ以外のことが見えなくなる。
第4の権力である、メディアの罪は重い。

ずっとそう思ってきた。

でも今振り返って思い返せば、メディアもまた、コロナの恐怖という全体主義が強力に広がった社会の中にいた。メディアで働く、一人一人の記者、番組制作者、アナウンサー・・・それぞれは、同調圧力に抗える力は持ち合わせていなかった。コロナは怖いと一般市民が恐れ、それに迎合し、その流れに飲み込まれていった。

もっとも、メディアの中には、正義感が強く、自らの主張を信じ、世に反しても意見を述べようとした方もいた。そうした方々はすごいと思うし、尊敬する。ただし、本当にごく少数だった。

メディアが同調圧力を作った、全体主義を形成した、という考えたくなるが、それは少し短絡的すぎるのかもしれない。

メディアの中の一人一人をみれば、多くは同調圧力に屈した。そうも考えられると思うようになってきた。

ではどうしたらいい??

これに対抗するのはとても難しいことだ。
(メディアに限らず一般市民も含め)一人一人が自分の芯を作り、自分の自分の頭で考えること。その積み重ねだろうか。

内的な価値観が、外的の社会を変える。そう信じたい。

感染症の問題じゃない。戦争と同じ構図。人間が全体主義に傾くこの過ちを繰り返さない方策を、皆が考えないといけない。