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続・NHK紅白歌合戦における「新しい学校のリーダーズ」についての考察

「分かってる 欲しいんでしょ 二度見するこの身体」

う~ん攻めてますね。さて、今日も引き続き考察してみましょう。


 二つ目は、「流行」についてです。「流行」とは「異質なものが一般化」する過程において、指数関数的に拡散していく状態を指すわけです。具体的には、最初は一部の先端的マーケティング・リーダーが<異質な商品>を発見し、それを購入して試してみて、その人たちに受け入れられ、やがて口コミやメディアなどで紹介されることで一気に大衆に広がる、という過程を経るのです。それが「異質なものが一般化」する拡散のプロセスであり、俗に言う「流行」と呼ばれる現象です。

 これは人の文化的な分野に限った特異な現象ではなく、いうなれば、食物の伝播やコロナウイルスのような感染症、そもそも、人類も「流行」によって地球上にこれだけ拡散したのでありました。

 人間の免疫反応と同様に、身体に取り込む時のある情報があまりに異質であれば、人が拒否反応を示すのは生存選択において獲得した能力です。少しだけの違和感であれば許容できるのですが、ある許容範囲を超えた異質さは「食べ残し」されてしまうでしょう。

 市場から受け入れられ、「食べ残」されずに済んだ「新しい学校のリーダーズ」は紅白に出演したことで、エンタメ市場のセグメントでは一般化したと言えます。一般化したということは、もはや大衆の誰もが知ることになり、珍しくも何ともないつまらない存在になったとも言えるのです。
 さて、一般化したここからが彼女たちのプロジェクトの難しいところとなってくるわけです。というのは、飽きられないように、かつ必要とされ続けるような経営の舵取りが「求められる」ようになってくるからです。つまり、急激に需要が増えた結果、市場の反応を重視しなければならなくなるのです。

 いやまて、セグメントを変えるという手もありますね。つまり、あと2~3曲作ったら、ばら売りするのです。いずれにせよ、今後が楽しみです。


では、続きはまたの機会に。



#美容師 #美容院#経営#マーケティング#教育










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