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【読書記録】本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません Ⅰ 本がないなら作ればいい!1〜7

2023年漫画等199〜205冊目。

原作はこのライトノベルがすごいで殿堂入りした有名作で、『少女小説を知るための100冊』でも紹介されていて気になっています。

私も書痴なので本がない世界に転生したら苦痛だろうなと思います。でも本を作ろうとするかなぁ。どちらかと言うと物語を多く知っている人のところに通うとかそういう方向にいく気がします。

その点、マインは紙の本に執着があるようですね。私は電子書籍も好きなのですが凝った装丁の単行本も好きです。国書刊行会の本とか。

マインの世界は植物紙のない世界でしたが、現実だとどうだったのか調べてみました。植物紙の発明自体は紀元前2世紀ごろに中国でされているのですが、ヨーロッパに伝わったのは12世紀以降とかなり後になってからのようです。

一巻に羊皮紙の本が出てきますが、羊皮紙は巻物のイメージだったので、こちらもちょっと調べてみると、ローマ帝国時代には本の形の羊皮紙があったようですね。

なろう系の中世ヨーロッパ風って中世と言いつつだいぶ近世風だと思っているのですが、そうだとすると現実と比較して植物紙の登場が遅れた世界ですね。まあヨーロッパは自力での植物紙の発明が出来なかったと考えると、違和感ないのかもしれません。

マインの身体が虚弱というのもしんどいですね。私はメンタルやられた時は本読めなかったです。当時の衛生感を考えると生きているだけでも相当厳しそうです。

マインは一度は家族とともに朽ちるという選択をしました。尊厳の問題ですが難しい決断です。巫女として生きる道が見つかったのは良かったですが誰もその道を思いつかなかったのはどういうことなんでしょう。農作物の収穫に関わるくらい魔力が重要だったなら誰か思いつきそうですが。貴族と契約するのと変わらないということで言わなかったということでしょうか。

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