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【読書記録】ギフト 異形コレクションLⅢ

2022年95冊目。

異形コレクションの53冊目。

テーマはギフト。他人からのプレゼントだけでなく、授かり物である子どもだったり、天賦の才や異能力のことだったりといろんな意味で捉えられるテーマです。

印象に残ったのは津久井五月『肉芽の子』、斜線堂有紀『痛妃婚姻譚』、空木春宵『死にたがりの王子と人魚姫』あたり。

『肉芽の子』はグロテスクな世界観のお話しと思いきやそこからさらに容赦のない展開が待っていて悲惨。

『痛妃婚姻譚』は他人の痛みを肩代わりできる痛妃をめぐる物語。痛みを他人に見せてはいけないハードな設定の中で妃のポジション争いとトンデモですが読んでいて楽しかったです。

『死にたがりの王子と人魚姫』は『感応グラン=ギニョル』作者による短編。ナノマシンによって自分を傷つけられなくなったことで命が逆に軽くなってしまった世界。百合あり思春期の少女のセカイありと作者らしさ満載です。

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