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【読書記録】桜 文豪怪談ライバルズ!

2022年39冊目。

文豪怪談ライバルズシリーズのラスト。

桜は咲くというより舞い散る姿のイメージが強く、その儚さが愛される理由だと思います。

収録作の中では坂口安吾『桜の森の満開の下』が好きです。女は本当に鬼だったのでしょうか。鬼に見えたのは山賊が桜の魔力のせいで見たただの幻覚だったのでしょうか。

花びらとなって消えてゆくラストの美しさといい傑作だと思います。

私が『桜の森の満開の下』を初めて知ったのは甲田学人『M issing』の第一巻がそれをモチーフにしたと読んだ時でした。

安吾は捕物帳などの作品もありそちらも面白いのですが、私が愛するのはやはり『桜の森の満開の下』や『夜長姫と耳男』のような幻想的な短編ですね。

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